定価:1507円(税込)
2018年11月号
特集
高齢化するひきこもり
ひきこもりの平均年齢は年々上昇している。若いころにひきこもった人の高齢化に加え、離職後に再就職できない人たちが増え、新たな層となっているからだ。年金生活を送る高齢の親が50歳を超えた当事者の面倒をみるなど、将来の見通しが立たないケースも増えている。
一方で、ひきこもり地域支援センターの設置をはじめ、自立に向けた支援制度の創設、地域での居場所づくりなど、行政の施策や親の会などの民間団体による支援環境が整いつつある。長期にわたるほど社会復帰が難しくなるひきこもりは早期発見・早期支援が求められる。適切な支援を始めるには、保健師などの専門職によるアセスメントがポイントだ。
今月号では、高齢化が進むひきこもりについて、現状と課題、脱出に向けた各地の取り組みをまとめるとともに、保健師が担うべき役割について触れる。