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2024年1月号WEB版
2024年1月、2月の活動内容をまとめ1月号WEB版としています。記事やイベントなどへのリンクをご利用の上ご覧ください。
<表紙のことば>
『Along The Lakeside』
The shadows on the other side, guided by the new light, are beautiful. The deeper the shadow is, the brighter the light is and the more hope there is.
新しい光に導かれる反対側の影は美しい。その影が深いほど光が眩しく、希望も増してゆくのです。
(絵・山下重人 https://shigeart.net/)
現在『地域保健』紙媒体の定期発行物は2023年3月号の発行をもって休刊中です。
地域保健ネットサロンイベント中臣さんの環境衛生ウオッチングWEB特別編「避難所の衛生対策について話そう」(アーカイブ配信中 2024/3/31まで)
石川県能登地方を震源とする地震について、被災された方にお見舞い申し上げます。亡くなられた方に心よりお悔み申し上げます。
オフィス環監未来塾代表の中臣昌広さんは、地域保健本誌で長年にわたり連載「中臣さんの環境衛生ウオッチング」にご執筆いただき、避難所の衛生対策について役立つ情報を提供してくださいました。今回の石川の地震でも、発災直後から被災地で活動する保健師さん向けに情報発信を続けてくださっています。
2024年2月8日に開催したオンラインイベントについて、現在アーカイブ動画を配信中です。
お申し込みはGoogleフォームでお願いします。
https://forms.gle/Jh2dZbYwJxn65PyG7
※Googleフォームがご利用できない環境の方は編集部にご連絡ください。
お問い合わせ先メールアドレス:chiikihoken@tkhs.co.jp
地域保健ネットサロンイベントフランス・パリの「暴力定規」 日本語版を作ろう(第2回) (アーカイブ配信中)
フランス・パリの「暴力定規」を知っていますか?
これは、自分が暴力に遭っていないか、パートナーの言動から確認することができるツールです。
パリでは25歳未満のうち、20%もの人がパートナー間DVを経験しているとして、中学、高校、家族計画センター、無料で心理相談ができる「ティーンエイジャーの家」などで配布されるようになったそうです。
編集部では、暴力定規の日本語訳を安發さんから見せていただき、児童虐待予防などに役立ててほしいものだと思いました。すでに日本語版の他社製ツールはありますが、地域保健でも会員さん向けのツールを作り提供したいと考え、地域保健ネットサロン会員の方を対象に、第1回目を2023/11/9に、第2回目2024/1/24として意見交換のオンラインイベントを開催しました。
現在第2回目のアーカイブ配信中です。ご覧になりたい方は以下のフォームからお申し込みください。
※Googleフォームがご利用できない環境の方は編集部にご連絡ください。
お問い合わせ先メールアドレス:chiikihoken@tkhs.co.jp
保健師を語る(対談)
ピープル(二田水 彩さん)
地域保健WEB連載 なな先生のことばの発達教室(奇数月の15日頃更新)
(第5回 本文より)
前回の連載記事第4回「ことば掛けが少ない親御さん、どう助言したらよい?」に対して、「通っている療育先にも、こんなふうに説明してくれる言語聴覚士さんがいたらいいのに……!」とのご感想をSNSでお寄せいただきました。本来ならば喜ぶべきところかもしれませんが、私は「ぎくり」としてしまいました。なぜなら、私もまた、保護者への説明を苦手とする支援者の一人だからです。文章を書くときには、……
<著者プロフィール>
寺田 奈々(ことばの相談室ことり 言語聴覚士)
慶應義塾大学文学部卒。養成課程で言語聴覚士免許を取得。総合病院、プライベートのクリニック、専門学校、区立障害者福祉センターなどに勤務。年間100 症例以上のことばの相談・支援に携わる。専門は、ことばの発達全般・吃音・発音指導・学習面のサポート・失語症・大人の発音矯正。著書に『子どもとのコミュニケーションがどんどん増える! 0~4歳 ことばをひきだす親子あそび』(小学館)、『発達障害&グレーゾーン幼児のことばを引き出す遊び53』(誠文堂新光社)。
地域保健WEB連載 帰ってきた「閑話ケア」……ときどき「講演旅行記」(気が向いたら更新)
情報BOX【本】『絵本は親子のゆりかご』
『絵本は親子のゆりかご』(NPOブックスタート)
著者:伊藤明美(司書)/A5判/44頁
770円(税込)
「これ読んで!」と、お迎えに来たお母さんを保育園の絵本コーナーに連れていく女の子。絵本の表紙の絵を見て、あれは自分だと保育士に伝える男の子。そうした子どもたちの姿の理由を、図書館、保育園などでの豊富な読みきかせの経験をもとに、著者が語ります。
子どもは、読み手を通して絵本の世界を体験し、本と一緒に、読んでくれた人や時を記憶して成長する……。ブックスタート、子どもの読書、子育て支援、保育など、「絵本」「子ども」に関わる人たちへ、エールを送る一冊です。
情報BOX【本】『男性の性暴力被害』
- 『男性の性暴力被害』(集英社新書)
著者:宮﨑 浩一・西岡 真由美/新書判/256頁
1,056円(税込)
性暴力とは、同意のない中で行われる性的言動すべてのこと。
その被害者は女性であることがこの社会では自明とされてきたが、しかし、現実には性暴力被害は男性にも起こりうる。
なぜ彼らの被害は今まで見えなくされ、いかに「なかったこと」にされてきたのか?
その背景には、社会的に構築された「男らしさ」の呪縛があるのではないか?
今ようやく様々な事件が報道されるようになり、事態の深刻さが認識されつつある中、本書は男性の性暴力被害の実態、その心身へ及ぼす影響、不可視化の構造、被害からの回復と支援の在り方まで等を明らかにする。
情報BOX【本】『がんになった人のそばで、わたしたちにできること 「幸せな生」を支えるための10の講義』
- 『がんになった人のそばで、わたしたちにできること 「幸せな生」を支えるための10の講義』(中央法規出版)
著者:西 智弘/四六判/242頁
1,980円(税込)
がんを患い死に向かう人に、支援者はどうかかわるのか──。気鋭の緩和ケア医が伝える、本人らしい「幸せな生」の支え方。「がんになるとはどういうことか」「がんによる『痛み』とは」「『もう死なせて』と言われたとき」等、本書では知識から心構えまで講義形式でやさしく解説しています。
保健師などの専門職としてはもちろん、その立場を一歩離れ、家族や友人が、そして自分自身のためにも読んでおきたい一冊です。
情報BOX【本】『保健医療福祉計画とは何か 策定から評価まで』
- 『保健医療福祉計画とは何か 策定から評価まで』(法律文化社)編著者:吉岡京子/A5判/166頁
3,630円(税込)
保健医療福祉計画の策定は行政で定期的に行われる必須業務ですが、多くの自治体では予算制約と人事異動のためノウハウの共有が難しく、従来の経験知が失われる危機に瀕しています。本書では、基本的な手順や方法を整理しており、計画策定について効率的に学べます。
情報BOX【映画】『ミツバチと私』 2024/1/5 新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷 ほか全国順次公開
◎映画公式サイト:https://unpfilm.com/bees_andme/
[ストーリー]
夏のバカンスでフランスからスペインにやってきたある家族。8歳のアイトールは自分の性自認が分からず、違和感と居心地の悪さの中で悩み、周囲に心を閉ざしていた。母アネはアイトールを愛しながらも向き合い方に迷っており、子育てを巡って家族と時々対立していた。叔母が営む養蜂場でミツバチの生態を知ったアイトールは、ハチやバスク地方の豊かな自然に触れることで心をほどいていき……。
出演:ソフィア・オテロ パトリシア・ロペス・アルナイス アネ・ガバライン
監督:エスティバリス・ウレソラ・ソラグレン
2023年製作/128分/G/スペイン
原題:20.000 especies de abejas
配給:アンプラグド
情報BOX【映画】『その鼓動に耳をあてよ』 2024/1/27ポレポレ東中野 ほか全国順次公開
◎映画公式サイト:https://tokaidoc.com/kodo/
救命救急の砦で、いま何が起こっているのか?
観る者を近未来のカオスへと放り込む迫真のドキュメント
全国屈指の荷揚げ量を誇る名古屋港から北へ3km地点にある名古屋掖済会(えきさいかい)病院。そのER(救命救急センター)は、救急車の受け入れ台数が年間1万台と愛知県内随一だ。24時間365日、さまざまな患者が運び込まれてくる。耳の中に虫がいると泣き叫ぶ子ども、脚に釘が刺さった大工職人、自死を図った人…。“断らない救急”をモットーに身寄りのないお年寄りから生活困窮者まで誰でも受け入れる。医師は言う。「救急で何でも診るの“何でも”には、社会的な問題も含まれる」と。しかし、新型コロナウイルスのパンデミックで、救急車は連日過去最多を更新。他の病院に断られた患者が押し寄せ、みるみるベッドが埋まっていく…。
音楽:和田貴史 音楽プロデューサー:岡田こずえ 撮影:村田敦崇 音声:栗栖睦巳 TK:清水雅子 音響効果:宿野祐 編集:髙見順
プロデューサー:阿武野勝彦 圡方宏史
監督:足立拓朗
製作・配給:東海テレビ放送 配給協力:東風
2023年|日本|95分|(C)東海テレビ放送
情報BOX【映画】『フジヤマコットントン』
◎映画公式サイト:http://fujiyama-cottonton.com/
断絶と孤独が蔓延する世の中をふんわり包みこむヒューマン・ドキュメンタリー
甲府盆地のど真ん中にある障害福祉サービス事業所「みらいファーム」。ラジオ体操をして、仕事をして、お昼休憩を挟み、また仕事をする.…。繰り返される⽇々に⽬を凝らし、仕事に取り組むさまを⾒つめていると、花を世話する、絵を描く、布を織る、その⼿つきに確かに「その⼈らしさ」が現れてきます。季節が移ろうように、少しずつ変化していく「みらいファーム」の⼈たち。友情、恋⼼、喪失とそこからの回復。他者との関わりの中で醸成されていく感情と⾔葉をカメラは丁寧に記録し、時に⼈⽣に思い悩みながら⽣きる等⾝⼤の姿を魅⼒的に描き出します。「みらいファーム」を⾒守る富⼠⼭と、ふわふわとすべてを柔らかく包む綿という⼆つのモチーフから⽣まれた、カメラに映る全てを優しく⼒強く肯定するドキュメンタリー。<フジヤマコットントン>それは、何度も唱えたくなる幸福のおまじないです。
監督・撮影:⻘柳拓 撮影:⼭野⽬光政、野村真⾐菜 編集:辻井潔 ⾳楽:みどり(森ゆに、⻘⽊隼⼈、⽥辺⽞) 整⾳:渡辺丈彦 構成・プロデューサー:⼤澤⼀⽣ 製作:⽔⼝屋フィルム、ノンデライコ 宣伝:リガード 配給:ノンデライコ ⽂化庁⽂化芸術振興費補助⾦(映画創造活動⽀援事業)国⽴⾏政法⼈⽇本芸術⽂化振興会
2023/カラー/95分/⽇本/ドキュメンタリー
©nondelaico/mizuguchiya film