2017年5月号

保健師の仕事の実態を理解している人は、当の保健師を除けば昔からそう多くはなかった。今日では、業務分担制の進展などによりかつての保健師像とは異なってきており、特に外部からは本当の姿がますます分かりにくくなっている。こうした中で、保健師の仕事が周囲に正しく理解されないために、保健師とつながることができず支援に至らない住民が出てくるのは大きな損失だ。

今月の特集は「保健師業務の認知度を高める」。第1部の座談会では、他職種や住民に保健師の仕事をよりよく知ってもらうにはどうすればよいのかについて、現場の保健師たちが熱く語り合う。第2部では、他職種の専門家に保健師への期待や提言をまとめてもらう。第1部が内からの目とすれば第2部の外からの目。両方の視点から保健師のアピール方法について考えてみたい。

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20175月号

定価:本体 1507円(税込)
第48巻3号
発行日:2017年5月1日
B5版 96ページ

特集保健師業務の認知度を高める

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第1部 座談会 保健師の仕事を知ってもらうために
【出席者】

  • 佐伯和子さん(北海道大学大学院保健科学研究院)=司会
  • 斎藤恵子さん(郡山市保健所)
  • 橋本恵美さん(岐阜県国民健康保険団体連合会)
  • 梶山直美さん(前 堺市健康福祉局健康部)

第2部 私から見た保健師像

  • 地域を「みる」「つなぐ」「動かす」保健師への期待
    ~公衆衛生医の視点から~
    藤内修二(大分県福祉保健部)
  • 自治体における保健師活動の検証
    ~行政法・行政学の視点から~
    鈴木秀洋(日本大学危機管理学部)
  • 保健師とソーシャルワーカーは職業的DNAが似ている!?
    ~ソーシャルワーカー(社会福祉士・精神保健福祉士)の視点から~
    中 恵美(金沢市地域包括支援センターとびうめ)
  • ドキュメンタリー映画を通して見詰めてきた保健師の魅力
    ~映画監督の視点から~
    都鳥伸也(映画監督)

ひよこ、ホップ、ステップ、ジャンプ!

上田美菜子さん(岡山県保健福祉部健康推進課)

ピープル

角間惇一郎さん(一般社団法人Grow As People代表))

特別寄稿

「地域医療の聖地」沢内村

2025年問題に備える~みんなで取り組む「地域づくり」

富山県

理解して生かす保健師用語

第19回 レジリエンス

連載

〔新〕保健師のセルフケアに役立つ自然療法

第1回 ストレスケア・リラクゼーションと植物療法
今 知美

ESSAY国際保健

第19回 海外で病気になると…
松田正己

〔新〕保健師とは

第1回 男性保健士が「保健婦」になった
佐々木亮平、岩室紳也

〔新〕笑う門には福来る

第1回 笑いの持つさまざまな効用
大道芸人たっきゅうさん

保健師のための閑話ケア

第70回 「ヒト」の魅力?
藤本裕明

百花繚乱

第4話 勿忘草
森岡花華

中臣さんの環境衛生ウオッチング

第55回 熊本地震・九カ月後の仮設住宅を見て「健康とコミュニテイー」
中臣昌広

言葉と発達 いまどき子育てアドバイス

第229回 ゆっくり大人になればいい(1)
中川信子

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