2016年2月号

高齢者=弱者ではなく、喪失体験と折り合いをつけていく強さも持っている。さまざまな視点から「老い」に対する理解を深める。

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20162月号

定価:本体 942円(税込)
第47巻2号
発行日:2016年2月1日
A5版 112ページ

特集高齢者の心と向き合い、生きがいを支える

高齢期になると、人はさまざまな喪失体験、例えば職場や家庭での役割を卒業し、家族や友人など、自分の大切な人たちを失うという経験をする。体力や身体的機能もまた喪失体験の一つである。こうしたエピソードがきっかけで、うつ病を引き起こすこともある。ときどき私たちは、高齢者を病気になりやすい、弱いだけの人のように扱うことがある。しかし一方で高齢者は、一人一人が怒涛の時代を生き抜き、多くの体験をしてきたたくましい大先輩であることも忘れてはならないだろう。

今回の特集を通して、あらためて「老い」についての理解を深め、心の病の見極めや自治体の取り組み例などをご覧いただきながら、今後の高齢者支援の参考にしてほしい。

  • 「老い」 というもの
    取材協力:黒川由紀子さん(上智大学) 取材:編集部
  • 老年期うつ病と認知症の見分け方
    取材協力:三村 將さん(慶應義塾大学) 取材:編集部
  • 高齢者の心の健康づくり ─ 青森県南部町の取り組み
    西舘由起子、松山美恵子(南部町)
  • 回想法と介護予防 ─ 恵那市の取り組み
    成瀬摩里子(恵那市)
  • 高齢者だからできる! 一石四鳥の地域づくり
    ─ 高齢者の絵本の読み聞かせボランティア 「ジーバーぽこぽこ」の実践活動
    森 奈津子(長浜市)

統括に聞く

中西啓子さん(前橋市 健康部 保健総務課 副参事〈兼〉保健師統括担当係長)
文:白井美樹 写真:カミヤス セイ

ニュース

自治体の常勤保健師数33,332人
~平成27年度 「保健師活動領域調査」(領域調査)から~

ひよこ、ホップ、ステップ、ジャンプ!

前川明宏さん(岩手県 宮古保健所 保健課)
文:太田美由紀 写真:C.Kent

ピープル

伊藤みどりさん(働く女性の全国センター)
どんな人でも「衣食住」に困らず人間らしい生活と健康を保てる社会にしたい
聞き手:編集部 写真:カミヤス セイ

理解して生かす保健師用語

第11回 「心のケア」
小西聖子、洞口祐子

情報BOX

BOOK
月間レーダー
information
月間レーダー special edition?!

連載

隔月連載 東日本大震災で求められている公衆衛生活動とは

第12回(最終回) 東日本大震災から5年 昨日に感謝を、今日に情熱を、明日に希望を
佐々木亮平、岩室紳也

健康施策に活かす保健師活動の評価と「見える化」

第5回 「見える化」のためのデータの分析と解釈【「検定」をしてみよう】
岸恵美子、鈴木良美、大宮朋子

ESSAY国際保健

第11回 他人のそら似
松田正己

保健師のための閑話ケア

第62回 講演旅行記⑱
藤本裕明

中臣さんの 環境衛生ウオッチング

第47回 民泊と旅館業法
中臣昌広

いまどき子育てアドバイス

第221回 赤ちゃんとの関わり方、遊び方(21)
~2歳ごろから(4)~
中川信子

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