2015年10月号

中小企業の労働者、非正規雇用労働者、自営業者などは支援が届きにくい。公衆衛生従事者が着目すべき視点とは? 今できる支援とは?

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201510月号

定価:本体 942円(税込)
第46巻10号
発行日:2015年10月1日
A5版 112ページ

特集働く人の健康を守る ~すべての人に必要な支援を~

近年は雇用形態が多様であることから、産業保健のスタッフはすべての従業員に関わることができない。50人未満の事業場では選任の義務がなく、事業者たちは日々の業務に忙殺され、従業員の健康にまで意識がまわらないのが実情である。

さらに重篤な疾患により退職を余儀なくされた場合には、保健指導の継続が困難になる。こうした中で地域・職域連携を進め、情報を共有しながら支援の手を拡げていくことが求められるが、個人情報保護法の壁や、制度の違いがあることで、連携推進に苦慮している自治体も多いようだ。

今月号では、働く人の健康問題を取り巻く話題と、働き盛りの健康づくりを重点的に行っている自治体の活動を紹介する。併せて日雇い労働者の健康支援を取り上げる。

  • 総論 働く人の健康と社会的格差
    取材協力:服部 真さん 取材:編集部
  • 働く人の健康と地域・職域連携の課題
    荒木田美香子(国際医療福祉大学)
  • 日本の女性労働者の実態
    取材協力:伊藤みどりさん(働く女性の全国センター) 取材:編集部
  • 東京都における働き盛りの健康づくり
    ~東京都の取り組み~
    ~地域産業保健センターの取り組み~
    取材協力:東京都保健福祉局、東京産業保健総合支援センター 取材:編集部
  • 職域、地域で働き盛りの健康くりを推進
    ~島根県飯南町の取り組み~
    安田香阿里(飯南町役場)
  • 日雇い労働者の街・大阪市西成区あいりん地域住民への支援
    ~あいりん地域の健康力アップに向けた取り組み~
    堂本香代子(大阪市西成区保健福祉センター)

統括に聞く

大森美恵子さん(日立市 保健福祉部 健康づくり推進課 課長)
文:太田美由紀 写真:カミヤス セイ

活動報告

がん体験者との協働による乳がん検診を促す取り組み
佐藤一江(練馬区健康部北保健相談所)

ニュース

平成25年度の特定健康診査・特定保健指導の実施状況を公表
~特定健康診査の実施率は47.6%、前年度比1.4ポイント向上~

ひよこ、ホップ、ステップ、ジャンプ!

木山紗由美さん(岡山県備北保健所 新見支所)
文:編集部 写真:C.Kent

理解して生かす保健師用語

第7回 「自立」
多田敏子、森井文恵

情報BOX

BOOK
月間レーダー
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月間レーダー special edition?!

連載

隔月連載  東日本大震災で求められている公衆衛生活動とは

第10回 健康づくり推進協議会、健康のつどいが目指すもの
佐々木亮平、岩室紳也

健康施策に活かす保健師活動の評価と「見える化」

第1回 今なぜ、「見える化」が必要なのか
岸恵美子(東邦大学看護学部地域看護学研究室)、鈴木良美(同)、大宮朋子(同)

ESSAY国際保健

第7回 ヒヤヒヤ、ハラハラ、ジリジリ
松田正己

保健師のための閑話ケア

第58回 「爬虫類・両生類」の魅力
藤本裕明

中臣さんの 環境衛生ウオッチング

第43回 ミストの話
中臣昌広

いまどき子育てアドバイス

第217回 赤ちゃんとの関わり方、遊び方(17)
中川信子

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