2017年3月号 【在庫切れ】

座談会「これからの地域保健と地域福祉」では、今後の保健福祉改革を貫く基本コンセプトである地域共生社会における「保健」の役割を探る。特集「高齢者虐待への対応」では、介護家族の支援に焦点を当て、支援の重要性を説くとともに介入方法を紹介する。

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20173月号

定価:本体 1507円(税込)
第48巻2号
発行日:2017年3月1日
B5版 96ページ

座談会これからの地域保健と地域福祉 ~地域共生社会における「保健」の役割を考える~

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厚生労働省は昨年夏、「我が事・丸ごと」地域共生社会実現本部を設置し、地域住民が支え合い、公的な福祉サービスと協働して助け合いながら暮らすことのできる地域共生社会の実現に向けて動き出した。10月には「地域における住民主体の課題解決力強化・相談支援体制の在り方に関する検討会」がスタート。現時点では地域福祉関係者が中心の議論となっているが、今後は地域保健に関することも議題に上ってくるものと思われる。
座談会では地域保健側と地域福祉側から、それぞれ2名が出席。福祉領域から走り始めた地域共生社会の実現に向かって、保健の立場がどう絡んでいけるのかを話し合った。

【出席者】

  • 岩室紳也さん(ヘルスプロモーション推進センター)=司会
  • 中板育美さん(公益社団法人日本看護協会)
  • 奥山千鶴子さん(NPO法人びーのびーの、NPO法人子育てひろば全国連絡協議会)
  • 勝部麗子さん(社会福祉法人豊中市社会福祉協議会)

特集高齢者虐待への対応 ~介護家族への支援に焦点を当てて~

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超高齢社会に突入し、高齢者が高齢者を介護する「老老介護」は珍しいことではなくなってきた。介護者が介護に疲れ、「介護うつ」を発症するなどして、高齢者虐待、介護殺人、心中等に至るケースもみられる。2006(平成18)年に高齢者虐待防止法が施行されてから、各自治体で高齢者虐待防止事業が展開されているが、介護者側の支援が進んでいるとは言い難い。
特集では、高齢者虐待防止、とりわけ介護家族に焦点を当て、支援の重要性や介入方法などを紹介する。

  • 【総論】高齢者虐待の実態と介護家族支援の重要性
    湯原悦子(日本福祉大学)
  • 介護家族への効果的な介入と支援
    岸 恵美子(東邦大学)
  • 認知症介護によるうつ
    谷向 知(愛媛大学)ほか
  • 高齢者虐待防止事業における介護家族支援
    ~横須賀市の取り組み~
    中村富美子(横須賀市)

ひよこ、ホップ、ステップ、ジャンプ!

白石智子さん(大津市健康保険部保健所健康推進課南すこやか相談所)

ピープル

森 亮太さん(医療法人 八事の森 杉浦医院 院長)

研究報告

筋力運動を中心とした介護予防運動教室が身体的および精神的側面にもたらす効果
~地域における介護予防推進員育成事業の一環としての取り組み~
中村容一ほか

「三世代の輪クチン 世代間で予防接種の大切さを考えようキャンペーン」のお知らせ

2025年問題に備える~みんなで取り組む「地域づくり」

東京都多摩市

理解して生かす保健師用語

第18回 コミュニティ・エンパワメント

連載

Integrated Healthのすすめ 海外文献レビューから

第6回 植物療法を活用した保健師活動の実践報告
今 知美

ESSAY国際保健

第18回 国際保健とセレブな人々
松田正己

保健師のための閑話ケア

第69回 「虫」の魅力
藤本裕明

百花繚乱

第3話 花水木
森岡花華

中臣さんの環境衛生ウオッチング

第54回 熊本地震・避難所ノロウイルス対策
中臣昌広

言葉と発達 いまどき子育てアドバイス

第228回 「気づく・支える・つなぐ」 保健師主体の楽しいグループ活動の提案
中川信子

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