2022年11月号

新型コロナウイルスの対応による長時間労働などの理由から、保健師の休職・離職が相次いでいるという。
通常業務を経験せずに入職した若手保健師のメンタルヘルス不調も心配だが、ワーク・ライフ・バランスをあらためて見つめ直した結果の退職もあり、中堅・ベテラン層の保健師の退職は今後の人財育成への影響も懸念される。
座談会ではコロナ対応の経験を持ち、今年の春に退職した方のお話を中心に、行政だけではなく地域全体で考えるヘルスプロモーションの実現について傍聴者の意見も交えつつ前向きに話し合っていただいた。
その他、インタビューや調査・研究に関する情報、事例紹介など、保健師の“心”を支える情報をお届けする。

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202211月号

定価:本体 1507円(税込)
第53巻6号
発行日:2022年11月1日
B5版 96ページ

特集コロナで増える休職・退職 ─保健師のメンタルヘルスをまもりたい

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【Zoom 座談会】
コロナで辞める? 辞めない? ─退職者を囲む約60人の大座談会

元行政保健師と現職の管理職が、保健師のメンタルヘルス対策の現状と課題について話し合い、休職・退職を防ぐヒントを探った。今回は、Zoom座談会の視聴者として約60人がオンラインで参加、そこからの意見・感想も紹介する。
<出席者(五十音順)>
 【退職】 陣立良太さん(神奈川歯科大学短期大学部)
 【退職】 西田悠一郎さん(株式会社野遊びヘルスケア)
 【現職】 二宮博文さん(港区みなと保健所)
  Zoom 座談会に傍聴参加くださった皆さん

◎【インタビュー】保健師さんに、いま伝えたいこと
 夏目 誠さん(精神科医)

◎コロナ禍で戦う支援者の心理的支援―モラルの視点を踏まえて
 氏原将奈(淑徳大学) 太刀川弘和(筑波大学) 

◎COVID−19対応に追われる
 保健所職員のメンタルヘルスについて
 臼倉 瞳(東北学院大学)

◎〈埼玉県の取り組み〉
 新型コロナ対策を担う保健師へのエール
 ─仲間とのつながりを力に
 谷戸典子(埼玉県人財政策局)

◎〈東京都多摩府中保健所の取り組み〉
 「コロナ禍は災害」の認識の下
 保健師のメンタルヘルスケアを推進
 河西あかね(東京都多摩府中保健所)

ひよこ、ホップ、ステップ、ジャンプ!

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小池はるのさん(横浜市鶴見区 福祉保健課)

ピープル

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大島由起雄さん(特定非営利活動法人きずなメール・プロジェクト 代表理事)

<プロフィール>
1966年生まれ。大阪府出身。多摩美術大学卒業後、KKベストセラーズにてエンターテイメント誌の副編集長を務める。その後WEBの企画制作会社を経て2010 年11月3日「いいお産の日」に特定非営利活動法人きずなメール・プロジェクトを設立、翌2011年4月1日に法人化し代表理事を務める。

◉公式WEBサイト https://www.kizunamail.com/

研究報告1

◎あらゆる人の“とも育てⓇ”が、“マルトリ予防Ⓡ”につながっていく!
 ─「マルトリ予防」WEB サイト開設後の活用状況

 榊原信子(東海学院大学)

研究報告2

◎COVID-19 感染者が救われたと感じた言葉掛けやサポート
 ─軽症者療養施設入所中の療養者への調査から

 髙田大樹(兵庫県立加古川医療センター)
 牛尾裕子(山口大学大学院 医学系研究科)
 稲垣真梨奈(厚生労働省 健康局健康課地域保健室)
 宮本純子(広島国際大学)
 水川真理子(神戸市看護大学 いちかんダイバーシティ看護開発センター)
 藤田さやか(姫路大学)
 増野園恵(兵庫県立大学地域ケア開発研究所)

連載

なな先生のことばの発達教室

第4回 3歳でサ行が言えない! 発音練習を始めるべき?
寺田奈々

東京保健師ものがたり

第10回 坂道<産後うつ>
和泉慶子 

オンライン市役所だより

第10回 
多職種連携の実践! 組織の枠を超えオンラインでつながる強み
消防行政で働く医療職 救急救命士について

オンライン市役所 
磐田市消防本部 磐田市消防署 救急救命士
近藤誠人

ESSAY国際保健

第52回 うり二つ
松田正己

保健師のための閑話ケア

第103回 た、た、大変‼
藤本裕明

中臣さんの環境衛生ウオッチング

第88回 保健師と環境衛生監視員のつながり①アレルギー相談事業
中臣昌広

情報ボックス

Book
間違い探し
Information
Cinema

総合目録

「地域保健」(2022年1月〜11月)

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