2020年3月号

2020年3月号の特集「認知症施策推進大綱で保健師の地域活動はどう変わる?」では、2019(令和元)年6月に国が取りまとめた「認知症施策推進大綱」(以下、大綱)について、保健師活動に求められている役割や、共生と予防の関係について、座談会、事例、取り組みなどを通して読み解いていく。
特別座談会は「厚生労働省での学びを地域に ─気づき、抱負、今後のビジョン」と題し、全国の自治体から出向や研修で厚生労働省に派遣されている保健師たち5人に、それぞれの思いを語ってもらった。

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20203月号

定価:本体 1370円+税
第51巻2号
発行日:2020年3月1日
B5版 96ページ

特集認知症施策推進大綱で保健師の地域活動はどう変わる?

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2019(令和元)年6月、国は「認知症施策推進大綱」を取りまとめた。認知症関係施策を強化するため、認知症になっても住みやすい社会をつくる「共生」と、発症や進行を遅らせる「予防」を車の両輪として5つの柱を掲げたが「普及啓発・本人発信支援」は、最も重きを置かれているものと思われる。
一方、当初大綱の眼目だった「予防」は、それを強調し過ぎるのは当事者を否定することにつながると批判された。ともすると「普及啓発・本人発信支援」と予防とは、対立構造にあるようにも見えるが、決して相容れないものではなく、保健師が目指すべき予防活動はこの中間にあるのではないだろうか。
本特集では、座談会や事例などを通して、大綱が保健師の役割にどんな影響があるのか読み解いていく。
座談会はテーマを「これからの認知症施策推進で求められる保健師の役割」とし、認知症施策推進大綱の5本の柱のうち、いちばんめに据えられた本人発信・支援について、予防を主な活動とする保健師がどのように向き合い、取り組み、地域に展開していけばよいか、それぞれの立場から語ってもらった。

【座談会出席者】 五十音順
◎ 國松 明美さん (湯沢町 健康福祉部 健康増進課)
◎ 永田久美子さん (認知症介護研究・研修東京センター)=司会
◎ 藤田 和子さん (日本認知症本人ワーキンググループ)
◎ 村中 峯子さん (地域医療振興協会/東京医療保健大学大学院)
◎ 吉澤みどりさん (渋谷区 福祉部 高齢者福祉課)

◎ 認知症施策推進大綱について
厚生労働省 老健局 総務課 認知症施策推進室
◎ 認知症支援における保健師の役割
村中峯子(地域医療振興協会/東京医療保健大学大学院)
◎ 【事例】アクション農園を通じた住民主体の取り組み
國松明美(湯沢町 健康福祉部 健康増進課)
◎ 「運転寿命延伸プロジェクト・コンソーシアム」の取り組み
石井秀明(国立長寿医療研究センター)

特別座談会厚生労働省での学びを地域に ─気づき、抱負、今後のビジョン

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厚生労働省には全国の自治体から出向や研修で派遣されている保健師たちがいる。
国ならではの視点、自治体の仕事との違いを経験し、彼ら彼女らはどんな気づきを得たのだろうか。
5人の保健師たちが、それぞれの思いを語った。

【出席者】 五十音順

◎ 畦地美幸さん(老健局 老人保健課)《愛知県 豊田市から出向》
◎ 岩本美鶴さん(労働基準局 安全衛生部 労働衛生課 治療と仕事の両立支援室)《長崎県から出向》
◎ 北澤卓也さん(保険局 国民健康保険課)《長野県から研修派遣》
◎ 藤原真里さん(健康局 健康課 保健指導室)《高知県から出向》=司会
◎ 山本 愛さん(健康局 健康課 保健指導室)《静岡県から研修派遣》

ひよこ、ホップ、ステップ、ジャンプ!

神戸美奈子さん(市川市 南行徳保健センター)

ピープル

umi.(うみ)さん(画家)

活動報告

地震・津波・原子力発電所の事故の影響を受けた被災地の避難所支援
地域包括支援センター保健師の経験から見える健康危機管理への示唆
吉田和樹 ほか

連載

いのちに向き合う

第6回(最終回) 万物と共鳴するいのち
浜垣誠司

生活習慣を変えるコミュニケーション技術

第6回(最終回) 新しいテクノロジー、依存症、動機づけ面接
磯村 毅

罪を犯した人の生活と健康支援

第6回(最終回) 共生社会の実現に向けて
舩山健二

虐待予防は母子保健から 指導ではなく支援

第6回 虐待の世代間連鎖を予防する保健師活動
鷲山拓男

ESSAY国際保健

第36回 魂に火をつける
松田正己

保健師のための閑話ケア

第87回 さまざまな「旬」
藤本裕明

中臣さんの環境衛生ウオッチング

第72回 台風19号被災10日後の避難所の居住環境
中臣昌広

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