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2018年5月号
新しい自殺対策大綱のもと、今後の自殺対策は「生きることの包括的な支援」の視点に立ち、自殺防止にとどまらず、行政各部署の連携を強化するとともに地域のさまざまな資源を総動員する仕組みづくりが求められる。その第一歩が自殺対策計画の策定だ。市町村は平成30年度中の策定を目指している。特集では自殺対策を効果的なものにするためのポイントと地域自殺対策推進センターの役割、既に自殺対策計画作成に着手している事例を紹介する。また、若者の自殺率は依然として高いことから、専門家の視点から対策へのアドバイスをいただくとともに、座間市事件の再発予防に向けた厚労省の取り組みも掲載する。
特集自殺総合対策を効果的に進めるために ~自殺総合対策のポイントと実効性ある展開を目指して~
- 自殺総合対策のポイントと実効性ある展開を目指して
本橋 豊(自殺総合対策推進センター) - 地域自殺対策推進センターの役割
─ 長野県地域自殺対策推進センターの事例から
半場有希子(長野県精神保健福祉センター)、小泉典章(同) - セーフコミュニティをベースに計画作成
─ 鹿児島市の自殺対策計画
取材 編集部 - 自殺対策計画の策定を振り返って
─ 帯広市の自殺対策計画
佐伯裕一(帯広市 保健福祉部) - 関係者との顔の見える関係性を基盤に
─ 松本市の自殺予防対策推進計画
佐藤亜矢子(松本市 健康福祉部) - 誰も自殺に追い込まれることのない生き心地の良い小布施町を目指して
─ 小布施町いのちを守るネットワーク推進計画
永井芳夫(小布施町役場) - 自殺対策大綱を計画でこう生かそう
─ 浦安市と陸前高田市に学ぶ
岩室紳也(ヘルスプロモーション推進センター) - 座間市における事件の再発防止に向けた厚生労働省の取り組み
片山貴順(厚生労働省 社会・援護局 自殺対策推進室) - なぜ若者はSNSで「死にたい」とつぶやくのか
─ インターネット相談の現状
伊藤次郎(特定非営利活動法人OVA)
ひよこ、ホップ、ステップ、ジャンプ!
佐野佳香さん(牧之原市 健康推進課 母子健康係)
ピープル
永易至文さん(特定非営利活動法人パープル・ハンズ事務局長)
報告
地区診断から始まる若年妊産婦支援
-大学との協働による大田区保健所の取り組み
岩本毬奈(大田区保健所)
ニュース
- 健康歳寿命、男女とも延びる
― 男性72・14歳、女性74・79歳 - 平成29年の自殺者数2万1321人
― 自殺死亡率は過去最低 - 平成29年度全国健康関係主管課長会議
― 平成30年度予算案などについて説明
連載
子どもの脳を守る
第1回 マルトリートメントと脳へのダメージ
友田明美(福井大学 子どものこころの発達研究センター教授)
折れない心 ~レジリエンスの高い人、低い人~
第1回 いちいちリスペクトされたがる、注文の多い中高年たち
諸富祥彦(明治大学文学部教授)
ESSAY国際保健
第25回 親密性について考える
松田正己
事業脳から脱却しよう!
第1回 事業と運動と地域文化
佐々木亮平、岩室紳也
保健師のための閑話ケア
第76回 5月と言えば
藤本裕明
中臣さんの環境衛生ウオッチング
第61回 加湿器とレジオネラ症
中臣昌広
「その子らしさ」を伸ばす―発達凸凹に寄り添う
第1回 はじめまして、山口浩明です。
山口浩明