2017年7月号

特集1では、第三期の特定健診・特定保健指導にも盛り込まれた高齢者のフレイル対策を扱う。特集2では、2015(平成27)年12月から始まった職場のストレスチェック制度のポイントと自治体での実施例を取り上げる。

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20177月号

定価:本体 1507円(税込)
第48巻4号
発行日:2017年7月1日
B5版 96ページ

特集1高齢者のフレイル対策

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高齢化の進行にともない、要介護の一歩手前である高齢者の虚弱—フレイルがにわかに注目されている。昨年度から国が進める「高齢者の低栄養防止・重症化予防等推進事業」のモデル事業がスタートし、今年度はガイドラインが策定され、来年度からは、本格的な実施に移す予定である。特集1では、事業の概要と新しい概念であるフレイルの理解を深め、先行する自治体の取り組みを紹介し、保健師活動をサポートしたい。

  • 高齢者のフレイル対策の推進について
    小森康広(厚生労働省保険局)
  • 高齢者のフレイル対策に重要な公衆衛生看護の視点
    山内裕子(宮崎県後期高齢者医療広域連合)
  • 地域高齢者のフレイルの実態と対策
    鈴木隆雄(桜美林大学老年学総合研究所、国立長寿医療研究センター)
  • フレイル・サルコペニアに対する運動療法
    山田実(筑波大学大学院)
  • 高齢者の保健指導と低栄養対策
    高田健人、杉山みち子(神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部)
  • いまなぜオーラルフレイルが注目されるのか
    平野浩彦(東京都健康長寿医療センター)
  • 認知症を防ぎ、栄養と運動をサポートする大府市のフレイル対策
    島田真希(大府市健康文化部)

特集2自治体のストレスチェック制度と保健師の役割

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2015(平成27)年12月から職場のストレスチェック制度が始まっている。地方公共団体では職員10万人あたり約1,200人が心の病で長期休業を余儀なくされているという(平成27年統計)。これは10年前の約1.6倍であり、地方公共団体においてもメンタルヘルス対策を早急に推し進めていくことが求められている。特集2では、ストレスチェック制度の押さえるべきポイントと、事例を中心に行政保健師の関わり方について紹介する。

  • 【概論】ストレスチェック制度を活用した職場改善
    服部 真(公益社団法人石川勤労者医療協会 城北病院)
  • 【事例1】東京都目黒区 集団分析の結果を生かして各職場の改善を図る
    田中智惠子(目黒区総務部人事課)
  • 【事例2】兵庫県芦屋市 ストレスチェックの結果をもとに職場改善モデル事業を実施
    久保田あずさ(芦屋市総務部人事課)
  • 【事例3】佐賀県佐賀市 集団分析の結果を発信していきたい
    萩原里美(佐賀市総務部人事課)

ひよこ、ホップ、ステップ、ジャンプ!

櫻井麻由さん、神保朋美さん(高崎市福祉部介護保険課)

ピープル

花戸貴司さん(東近江市永源寺診療所所長)

2025年問題に備える~みんなで取り組む「地域づくり」

茨城県利根町

理解して生かす保健師用語

第20回 アセスメント

連載

保健師のセルフケアに役立つ自然療法

第2回 PMS(月経前症候群)・生理痛に対する自然療法でのケア
今 知美

ESSAY国際保健

第20回 コーヒー・ルンバ
松田正己

保健師とは

第2回 気がつけば地域が動いている
佐々木亮平、岩室紳也

笑う門には福来る

第2回 介護と笑い
大道芸人たっきゅうさん

保健師のための閑話ケア

第71回 「きく」の、いろいろ
藤本裕明

百花繚乱

第5話 深山傍食
森岡花華

中臣さんの環境衛生ウオッチング

第56回 熊本地震・日常の準備を考える
中臣昌広

言葉と発達 いまどき子育てアドバイス

第230回 ゆっくり大人になればいい(2) 子どもの行動の「大丈夫かしら?」
中川信子

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