2009年2月号

依存症をはじめ、自殺、DV、ACなど幅広く悪影響を及ぼすアルコールの害を概観。地域で取り組むべき方向をまとめる。

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20092月号

定価:本体 838円(税込)
第40巻2号
発行日:2009年2月15日
A5版 120ページ

特集地域で取り組むアルコール関連問題

アルコールの健康被害は、よく知られている依存症や肝・膵障害をはじめ、脳血管障害、がん、自殺、DV、AC、胎児への悪影響など非常に幅広い。マスコミで報じられる飲酒運転による事故もアルコール常飲者という視点からみれば、公衆衛生的な課題であるともいえる。2005年、WHOでは「アルコールの有害な使用に起因する公衆衛生問題」に対処するための決議を採択し、加盟各国および地区事務局長に政策的介入を要請した。しかし、わが国における公衆衛生分野での取り組みは同じ嗜好品であるタバコに比べると、遅れているのが現状であり、関係者のさらなる奮起が求められている。

特集ではアルコール関連問題の現状を概観、地域が取り組むべき方向をまとめた。

  • わが国のアルコール関連問題の現状
    遠藤光一(独立行政法人国立病院機構久里浜アルコール症センター)樋口 進(同)
  • アルコール関連問題における保健師の役割
    安田美彌子 (順天堂大学大学院医療看護学研究科特任教授)
  • うつ・自殺とアルコール問題
    猪野亜朗(断酒の家診療所所長)
  • 飲酒運転の背景にあるアルコール問題
    取材協力:今成知美(特定非営利法人ASK代表)
    取材:編集部
  • アルコール関連問題と家族のとらえ方
    清水新二(奈良女子大学生活環境学部教授)
  • 周産期とアルコール関連問題
    久保隆彦(国立成育医療センター周産期診療部産科医長)
  • 未成年とアルコール関連問題
    鈴木健二(鈴木メンタルクリニック院長)
  • 高齢者とアルコール関連問題
    与儀恵子(荒川区福祉部高齢者福祉課高齢者保護サービス係長)
  • アルコール依存症と関連疾病の基礎知識
    加藤眞三(慶應義塾大学看護医療学部教授)
  • 断酒会の活動について
    植松弘夫(社団法人全日本断酒連盟副理事長)
  • 取り組み事例《島根県東出雲町》
    飲酒に寛容な地域性を踏まえた予防活動
    米田祝子(東出雲町子育て支援センター所長)
  • 取り組み事例《東京都世田谷区》
    アルコールケアシステム「世田谷方式」と保健師のスキル
    遠藤厚子(東京都世田谷区玉川総合支所健康づくり課保健相談係主査)
  • 取り組み事例《沖縄県粟国村》
    「義務」ではなく「楽しみ」として断酒会を支援
    取材:西内義雄

FACE 2009

大木幸子さん(杏林大学保健学部看護学科地域看護学教授)
文:編集部 写真:カミヤス セイ

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第2回 人類の心の旅~不安・うつ病の疾病史と治療をめぐって
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行政のうごき

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第137回 いろんな子どものいろんな育ち(1)
中川信子

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