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地域保健アーカイブとは
地域保健WEB 被災地関連情報
「令和6年1月石川県能登地方を震源とする地震について」
被災地お役立ち情報
「地域保健の震災支援記事 無料公開PDF」へのリンクを掲載しています。
オフィス環監未来塾 お役立ち情報 防災
雑誌『地域保健』本誌連載「中臣さんの環境衛生ウオッチング」をご執筆いただいていたオフィス環監未来塾 代表の中臣昌広さんから、被災地の保健師さん向け情報としてご提供いただきました。
【環監・保健師向け】避難所・避難生活の衛生対策の一覧
- 大雨浸水地の感染症予防 9/30up
- 大雨浸水時の家屋内の消毒方法
- 避難所に段ボールベッドを導入するとき
- 衛生視点で用意する物
- 夏季の避難所・仮設住宅、畳のカビ対処
- 避難所・避難生活のハエ・蚊対策
- 避難所・避難生活の熱中症対
- 避難所での食中毒予防(生活者編)>
- 避難所の衛生対策の疑問点に答える・その2
- 避難所の衛生対策の疑問点に答える
- 避難所でのペット対応の注意点
- 化学物質過敏症を理解する
- 2次避難所(ホテル・旅館)の環境衛生管理の注意点
- 避難所の室内アレルゲン低減と呼吸器系疾患予防
- カビ対処と呼吸器系疾患の予防
- 加湿器とレジオネラ肺炎の予防
- 避難所での食中毒予防の注意点
- 避難所の環境衛生管理アセスメント
- 石油ストーブと一酸化炭素の注意点
- 感染症予防のための避難所の換気
- 避難所の衛生環境をアップさせる布団干しの方法
- 避難所でのノロウイルス感染症の予防と対処
- 保健師巡回活動で役立つ持ち物
- ビニールハウス避難の健康と衛生
- 在宅避難の衛生面の注意
- 地震断水時の生活用水と衛生
- 感染症予防のための避難所の環境整備
- 冬季の地震停電時の一酸化炭素中毒
- 避難所の衛生(トイレ、手指消毒、土足禁止)
- 避難所の衛生(食事、仕切り、水道取扱)
- 車中避難(車中泊)の注意点
- 石油ストーブの衛生面の注意
- 感染症予防と空気環境の注意点
- 低体温症を防ぐ避難所の環境整備
【別冊地域保健】『いのちと健康を守る避難所づくりに活かす18の視点』出版記念身にシンポジウム動画
2018年5月に発行した『いのちと健康を守る避難所づくりに活かす18の視点』にご執筆いただいた方々にご登壇いただき、報道機関の方々を招き出版記念ミニシンポジウムを開催しました。保健師以外の方がご覧になっても分かりやすい内容になっていますのでご活用ください。
(本の内容)
災害関連死の多くは、避難所の劣悪な環境に起因する。「防ぎうる死」を防ぐため、ガイドライン、トイレ、衛生、肺炎、母子、福祉避難所、エコノミークラス症候群、弾性ストッキング、テント、ダンボールベッド、布団干し、寒冷期、人間関係、食事、集約と移動、在宅被災者、生活再建と法制度、海外の避難所の18のカテゴリに分け、災害支援活動に関わる研究者たちが避難所づくりに必要な視点を紹介する。防災担当者、保健従事者などの専門職のみならず、避難所づくりに関わる全ての人に役立つ重要な情報が掲載されているので必見。
エコノミークラス症候群予防・検診支援会のホームページ
- 能登半島沖地震の被災者の方々へ
~肺塞栓症(エコノミークラス症候群)の予防に関するお願い~ - 弾性ストッキングの効果について
- 避難生活の注意点について
車中泊・避難所での生活で、健康被害を起こさないための注意点をまとめたポスターが公開されています - ダンボールベッドの効果について
日本災害時公衆衛生歯科研究会
日本災害時公衆衛生歯科研究会では、災害時に歯科口腔保健に必要な危機管理機能を発揮するための具体的な方策や技術等について検討し、必要な場 所に、必要な時に、必要な歯科口腔支援を届けるため、具体的・実践的な社会提言を行っています。
ポスター・パンフレットコーナーも充実しています。
メーリングリスト登録の案内も掲載されています。登録や詳細は日本災害時公衆衛生歯科研究会Webサイトをご覧ください。
東京法規出版ネットショップ
ブラウザで閲覧可能なデジタルブックです。日本語だけでなく、5言語(英語・韓国語・中国語(繁体、簡体)、ベトナム語)に翻訳でき、音声読上げにも対応しています(ベトナム語のみ音声読み上げに対応していません)。
情報掲載のご依頼は地域保健編集部まで
chiikihoken@tkhs.co.jp
江戸川区の講演は、約1年前の2023年10月29日が発端だった。
その日は、地域保健編集部主催の「藤本裕明さんのハイブリッド講演会『支援職のメンタルヘルス』」が実施された日である。オンラインと来場とのハイブリッドだ。
講演の終了後もしばらくラインは繋がれていて、参加者の一部の方々がオンラインや会場に残って……(続く)
<著者プロフィール>
藤本裕明(あさか台相談室)
分類学上は霊長目ヒト科の♂。立場上は一応、心理カウンセラーに属する。自分の所の他、埼玉県川越市の岸病院・さいたま市の小原クリニックなどで40年以上の臨床経験があるが、年数だけで蓄積はおそらく無い。
やっと秋らしくなってきて、10月中旬に5か月ぶりにロードバイクに乗った。控えめに30キロだけ走ったが、酷暑の間の運動不足がたたって、クタクタになった。本当は江戸川区の葛西臨海公園まで往復80キロ超くらい走れるようになりたいが、江戸川区内で行き倒れになっても恥ずかしいので、当面、挑戦はやめておく。
●あさか台相談室 公式サイト
https://www.asakadai-saitama.com/
「青森のナイチンゲール」とも呼ばれる花田ミキさんの人生を題材にした映画『じょっぱり看護の人 花田ミキ』(以下、『じょっぱり』)。「実は、映画のプロデューサーを務めるのは生まれて初めてなんです」と笑う鎌倉幸子さんは、カンボジアの難民キャンプでの教育支援活動や、東日本大震災後の移動図書館プロジェクトなどにも関わってこられた国際協力NGOの団体職員でもある。現在も平日は常勤で団体職員を続けながら、休日を利用して認定ファンドレイザーとして社会的インパクト・マネジメントや組織基盤強化などのコンサルティングを行っている。鎌倉さんの全ての活動の根底にある、「保健師魂」に通じる強い思いや願いとは。
[取材・文:太田美由紀(ライター)・写真:豊田哲也]
【プロフィール】鎌倉幸子(かまくら・さちこ)さん
青森県弘前市出身。公益社団法人シャンティ国際ボランティア会カンボジア事務所図書館事業課コーディネーターとして、500を超える小学校に図書室を整備するプロジェクトを担当。同団体東京事務所で広報課勤務時代、東日本大震災が起こる。2011年に「いわてを走る!移動図書館プロジェクト」を立ち上げ、図書館が壊滅的な被害を受けた陸前高田市、大船渡市、大槌町、山田町で仮設住宅を巡回する移動図書館を運営する。
2016年にかまくらさちこ株式会社を設立。2021年より映画『じょっぱり 看護の人 花田ミキ』のプロデューサーを務める。著書に『走れ!移動図書館 本でよりそう復興支援』(ちくまプリマ―新書)。
一般社団法人Nurse for Nurse(以下、NfN)は看護職のキャリア開発支援を通して様々なローカルおよびグローバルな課題解決を目指している団体です。全国、全世界で様々な素晴らしい取り組みをされている方々をつなぎ、より早く課題解決に導けるよう会員同士データベースでそのキャリアの軌跡を共有するとともに、1対1でのオンラインキャリア相談が実現できるプラットフォームを運営しています。今年で3周年を迎えますが、多くの保健師、助産師、看護師の方にご賛同いただき、社会課題解決に向け様々な事業を展開しています。今回はそのうちの1つ、医療的ケア児・重症心身障害児とそのご家族との活動をご紹介します。
一般社団法人Nurse for Nurseの理事・二田水 彩さんのピープルインタビューもぜひご覧ください。
地域保健2024年11月号(WEB版・ピープル)
「看護職の活躍の場は限定されない。ニーズのあるところに飛び込み課題に向き合おう」
二田水 彩さん
日本の子どもを取り巻く社会状況は厳しい。例えば10代の死因の第1位は自殺でG7の中で自殺が1位だったのは日本だけとなっており 、子どもの貧困は11.5%、母子家庭の子どもの貧困率は44.5%となっている。また2023年度の不登校児数は約29.9万人で、前年比の約22%増であった。更に日本の2022年度に対応した子ども虐待(以下、虐待)の通報件数は約21万件であり、増加の一途を辿っている。日本の虐待死亡の特徴として約半数が0歳児であり、その中でも0歳0日が最も多い。これは望まぬ妊娠をしたときのサポートや避妊が不十分と言える。
一方、先進諸外国には子ども・若者(以下、子ども)の健康を守るために国が設置するユースクリニックがある。これは子どもが健康に関して相談・治療が無料で受けられる場であるが、日本には未だない。そのため筆者らは2023年より尼崎市後援で子ども・若者が気軽に心と体の相談ができるユース保健室を開始し、次いで京都市内でも実施している。
写真は尼崎市職員の方とユース保健室メンバー
左から尼崎市こども青少年課浅田課長、日吉、近森(保健師)、尼崎市こども政策監能島さん
子どもの権利条約第3条「子どもにとっての関心(最善の利益)」と「子どもの声を聞く」はイコールではない。子どもの声を聞くことは基本であり、子どもが話し、望みを表現できるための条件を用意することに専門職の力量が問われる。けれど、聞いたらそのままそれを実現すればいいというわけではない。子どもにとってより良い成長のための知識を専門職は習得してきている。専門職としての知識をもとに、子どもの声を聞いた上で、子どもにとっての関心を子どもと一緒に実現していくことが求められていると言える。
では、専門職の知識として、どのような情報のアップデートがなされ、どのように子どもにとっての関心を実現できるよう現場で工夫されているだろう。2回にわたり、近年フランスで母子保健の土台となっている「最初の1000日」について紹介する。
<著者プロフィール>
安發明子(あわ・あきこ)
フランス子ども家庭福祉研究者。1981年鹿児島生まれ。2005年一橋大学社会学部卒、 首都圏で生活保護ワーカーとして働いた後2011年渡仏。2018年フランス国立社会科学高等研究院健康社会政策学修士、2019年フランス国立社会科学高等研究院社会学修士。フランスの子ども家庭福祉分野の調査をしながら日本へ発信を続けている。全ての子どもたちが幸せな子ども時代を過ごし、チャンスがある社会を目指して活動中。
●安發明子さん公式サイト
https://akikoawa.com/
【フランスに学ぶ勉強会(アーカイブ)のご案内】
地域保健編集部では、地域保健ネットサロン会員を対象に、フランスの保健センター婦人科医のエマニュエル・ピエットさんを講師にお招きし、オンライン勉強会を開催しました。通訳、コーディネートは安發明子さんです。
ただいまアーカイブ配信の準備中です。お申し込み・詳細はイベントページをご覧ください。
千葉県の酒々井町。「しすいまち」と読む。印旛郡に所属する町だ。
「しゅしゅい」じゃなくて、何で「しすい」なのだろうか?
成田空港に近い地域で、2013年にアウトレットモールがオープンしてから、関東の人々にはその名が知れたが、私自身はアウトレットに行く習慣が無いので、無縁の町だった。でも、テレビのCMでその名が流れて、読み方は何となく存じ上げていた程度の町。
(中略)
そんな町の保健師Sさんから、2023年11月下旬、「お問い合わせフォーム」を通して以下のような連絡が来た。
「当町を所管している印旛管内にて、『印旛郡市保健指導者研究会 保健師・看護師部会』という9市町で情報共有や勉強会の役員を務めております。『地域保健』の講読を通して先生の講演に関心があり、令和6年度に当研究会のご講演をお願いできたらと思っているところです」
何はともあれ「酒々井」である。
酒害相談担当者には怒られそうだが「酒好き」を公言している身としては、それだけで運命的なモノを感じた。というわけで、早速ご連絡、3日間ほどの間に本年8月19日と、日程も決まる。
<著者プロフィール>
藤本裕明(あさか台相談室)
分類学上は霊長目ヒト科の♂。立場上は一応、心理カウンセラーに属する。自分の所の他、埼玉県川越市の岸病院・さいたま市の小原クリニックなどで40年以上の臨床経験があるが、年数だけで蓄積はおそらく無い。
岐阜の次の22番目の話が来た。福岡だ。まだ詳細は決まってはいないのだが。雑誌の連載が休止しているのに思い出して頂き、こんなにありがたい事はない。47都道府県の折り返し点が見えてはきたが、あと2つが、遠い気もする…。
●あさか台相談室 公式サイト
https://www.asakadai-saitama.com/
昨年の7月、うちに赤ちゃんがやってきました。というか、産んだのは私なので「タクシーで連れて帰って来た」が正確なところです。退院の日は酷暑の真っ只中。産まれてたった7日の赤ちゃんを抱えてタクシーから降り、自宅の目の前の横断歩道の信号が変わるのを待つほんの一瞬に、太陽の暑さで赤ちゃんがまいってしまうんじゃないかと心配になるほどでした。
それから1年が経ち、息子はまだまだ赤ちゃんですが、大きくたくましく育ってくれています。
今回は、我が家の1歳児を観察しながら、赤ちゃんの身振りサインの発達に迫ってみたいと思います。あくまで”うちの子は”の例が多数含まれるため、個人差があることに留意しながら読んでいただけますと幸いです。
<著者プロフィール>
寺田 奈々(ことばの相談室ことり 言語聴覚士)
慶應義塾大学文学部卒。養成課程で言語聴覚士免許を取得。総合病院、プライベートのクリニック、専門学校、区立障害者福祉センターなどに勤務。年間100 症例以上のことばの相談・支援に携わる。専門は、ことばの発達全般・吃音・発音指導・学習面のサポート・失語症・大人の発音矯正。著書に『子どもとのコミュニケーションがどんどん増える! 0~4歳 ことばをひきだす親子あそび』(小学館)、『発達障害&グレーゾーン幼児のことばを引き出す遊び53』(誠文堂新光社)。
●ことばの相談室ことり 公式サイト
https://stkotori.com/
岐阜県の講演旅行記を、やっと書き終えた。
近頃、時間が経つと忘れるのが早くて…。写真を見れば思い出す事はあるが、写真が無いものだと思い出すのが困難である。メモを取れば良さそうなものだが、メモを無くすし、メモ取った事を忘れる事もある。
しかも、本当に忘れちゃったものは忘れたのかどうかさえもわからない。当たり前と言えばそれまでだが。う~ん、困った…。
<著者プロフィール>
藤本裕明(あさか台相談室)
分類学上は霊長目ヒト科の♂。立場上は一応、心理カウンセラーに属する。自分の所の他、埼玉県川越市の岸病院・さいたま市の小原クリニックなどで40年以上の臨床経験があるが、年数だけで蓄積はおそらく無い。むしろ年々わずかな蓄積さえも削れて来ている気がする…。
相変わらずの災害列島。もっとも、日本のみならず世界中の現象だが。戦争の舞台になっていないだけ、日本はマシかな。自然災害にしても感染症にしても、保健師の皆さんが大活躍を余儀なくされるような大災害だけは起きないで欲しいものだ。「困った」じゃすまされない災害が多過ぎて、21世紀前半なのに世紀末的な感じ。本当に、困った…。
●あさか台相談室 公式サイト
https://www.asakadai-saitama.com/
フランスの福祉現場では現在「LGBTQIA+」という表現が使われることが多いが、これはレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、性的指向を決められないクエスチョニング、身体的性が一般的に定められた男性、女性の中間もしくはどちらとも一致しない状態を指すインターセックス、どの性にも恋愛感情を抱かないアセクシュアル、その他のセクシュアリティを+が示している。ただし本文中では調査によって規定が違うため、それぞれの調査で使われた名称を引用する。
筆者がフランスの調査を始めた2010年代、児童保護施設で目に入ったのはLGBTQ+の子どもが多いことだった……(続きは連載ページへ)
<著者プロフィール>
安發明子(あわ・あきこ)
フランス子ども家庭福祉研究者。1981年鹿児島生まれ。2005年一橋大学社会学部卒、 首都圏で生活保護ワーカーとして働いた後2011年渡仏。2018年フランス国立社会科学高等研究院健康社会政策学修士、2019年フランス国立社会科学高等研究院社会学修士。フランスの子ども家庭福祉分野の調査をしながら日本へ発信を続けている。全ての子どもたちが幸せな子ども時代を過ごし、チャンスがある社会を目指して活動中。
●安發明子さん公式サイト
https://akikoawa.com/
【フランスに学ぶ勉強会 参加者募集中】
保健センター婦人科医のエマニュエル・ピエットさんをお招きしてオンライン勉強会を開催します。通訳、コーディネートは安發明子さんです。
お申し込み・詳細はイベントページをご覧ください。
「先生、水たばこがヤバいです」
1年半ほど前、自治体の保健師の方から言われて「え? イスラム圏などで見かけるあれ?」と困惑してしまったことを覚えています。IQOSなどの「加熱式たばこ」が発売されて約10年、量販店などで売られている「電子たばこ」、さらに「水たばこ」まで登場するとは。
「禁煙推進学術ネットワーク」(たばこ問題に関わる学術団体の連合体)では、下記チラシの通り「加熱式たばこ」と「水たばこ」について学ぶイベントを開催します。みなさまぜひご参加いただき、たばこ対策の情報アップデートにお役に立てていただけますと幸いです。本稿でも新型たばこの概要について簡単に解説します。
花田ミキさんは私たちの大先輩の保健師です。県庁の保健師として青森県内のみならず日本の戦後の看護行政や看護教育の発展に大きく貢献されました。
2024年7月2日に公開された映画『じょっぱり看護の人 花田ミキ』では、その人物と生きざまが描かれています。映画の公開を控えた2024年1月、全国の保健師仲間に花田ミキさんのことを知ってもらいたいと思い、第12回日本公衆衛生看護学会学術集会にてワークショップを開催したのでご報告いたします。
コミュニケーションの語源を紐解くと、ラテン語の「communis」または「communicatio」に由来します。「communis」は「伝える」、「communicatio」は「共有する」「分かち合う」といった意味があるようです。
コミュニケーションとは、感情・意思・情報を受け取り合うことで、ことばだけでなく身振り手振りや顔の表情・声のトーン・視線の動きなど非言語的な要素も含みます。
単に「ことば」と表記すると、「意味内容の伝達」や「(意味のある言葉の)発語」のような、限局された意味合いで受け取る人もいるので、広く情報や感情の交換や共有を指したり、非言語コミュニケーションも含めていることを示すために、「ことば・コミュニケーション」「言語・コミュニケーション」のような形で中点(なかてん)を打ち、併記することが多いです。
ところで、この連載のタイトルは「なな先生のことばの発達教室」です。ことばは、学んだり、考えたり、行動を調整したりするためにも使われていますが、今回はコミュニケーションのお話をします。それから、連載タイトルに「発達」と付いているとおり、普段は子どものことばに焦点を当てた話題が中心ですが、発達は人の生涯に渡って営まれるものでもあります。今回のお話は、子どもに限らず、コミュニケーションに障害や困難を抱える人や私たち、としてお読みいただければと思います。
<著者プロフィール>
寺田 奈々(ことばの相談室ことり 言語聴覚士)
慶應義塾大学文学部卒。養成課程で言語聴覚士免許を取得。総合病院、プライベートのクリニック、専門学校、区立障害者福祉センターなどに勤務。年間100 症例以上のことばの相談・支援に携わる。専門は、ことばの発達全般・吃音・発音指導・学習面のサポート・失語症・大人の発音矯正。著書に『子どもとのコミュニケーションがどんどん増える! 0~4歳 ことばをひきだす親子あそび』(小学館)、『発達障害&グレーゾーン幼児のことばを引き出す遊び53』(誠文堂新光社)。
●ことばの相談室ことり 公式サイト
https://stkotori.com/
岐阜県! 新しい都道府県である。
呼んで頂きお伺いした都道府県の21番目。新顔はいつ以来かなぁ? 調べてみたら、多分、2017年2月の山口県以来のようだ。7年ぶりの記録更新だ。
<著者プロフィール>
藤本裕明(あさか台相談室)
分類学上は霊長目ヒト科の♂。立場上は一応、心理カウンセラーに属する。自分の所の他、埼玉県川越市の岸病院・さいたま市の小原クリニックなどで40年以上の臨床経験があるが、年数だけで蓄積はおそらく無い。
次は8月に千葉、10月にまた幸田町、その後にまた千葉、と入っているが、昨年度に比べると少ない。岐阜の次の新しい都道府県、さて、呼ばれる事があるのかな…。 いやいや、同じ所も大歓迎ですよ(*^―^)ノ♪
●あさか台相談室 公式サイト
https://www.asakadai-saitama.com/
「福祉とは、置かれた状況に耐えて生きることから、自分で積極的に選び能動的に生きることを可能にすること」とフランスでは言われている。子どもであっても自分の人生を能動的に生き選択ができること。その根拠は子どもの権利条約の第3条である。英語の the best interest of the child が日本語では「児童の最善の利益」と訳されている。これは大人が子どもにとっての利益を判断しかねない表現とも言える。フランス語訳では「子どもにとっての関心」、つまり、常に判断の根拠にして、優先順位の一番におくものは「子どもにとっての関心」と考えられている。
筆者は日本で生活していたとき、首都圏で生活保護のケースワーカーをしていたが、一番つらかったのは相手が「状況に耐えて生きている」ことを知っていながら、「積極的に選び能動的に生きる」方法を提案できなかったことだ。あるとき、母子家庭の母親が……(続きは連載ページへ)
<著者プロフィール>
安發明子(あわ・あきこ)
フランス子ども家庭福祉研究者。1981年鹿児島生まれ。2005年一橋大学社会学部卒、 首都圏で生活保護ワーカーとして働いた後2011年渡仏。2018年フランス国立社会科学高等研究院健康社会政策学修士、2019年フランス国立社会科学高等研究院社会学修士。フランスの子ども家庭福祉分野の調査をしながら日本へ発信を続けている。全ての子どもたちが幸せな子ども時代を過ごし、チャンスがある社会を目指して活動中。
●安發明子さん公式サイト
https://akikoawa.com/
【好評】フランスのセクソロジストをお招きしたオンライン勉強会 アーカイブ配信は6/7まで
フランスでセクソロジストとして若者を支援しているクロード・ジオルダネラさんを講師に迎え、4月22日に開催したオンライン勉強会の様子をアーカイブでご視聴いただけます。
参加するには地域保健ネットサロン会員への登録(無料)が必要です。詳しくはイベントページをご覧ください。
「うちの子もこんなことがあったよ」「別の子に似たようなことがあったよ」経験談の交換は、市井の生活者としての我々にとっては、ごくごく当たり前で、ありふれたことかと思います。どんな保育園・幼稚園に通っている、習いごとはどんなふうに選んだ、こんな病気をした、こんな対人トラブルが起こった……。オフラインのみならず、オンラインの場でも、あちこちで子育ての経験談がさかんに交わされています。
誰かの経験談を聞くことで、前もって準備できたり、準備することで気持ちに余裕ができたりします。自分と同じ経験をした人がいれば、共感したり励まされたり癒されたりするかもしれません。生活者としては、経験談は役立つ情報であり、互いのコミュニケーションを円滑にするものでもあります。ただし、支援者としてはどうでしょうか。今回は、相談や支援、対人援助をなりわいにする者として、「相談支援の場面で経験談や具体的な事例をどのように扱うとよいのか?」というテーマを考えたいと思います。(続きは地域保健WEB連載ページで)
<著者プロフィール>
寺田 奈々(ことばの相談室ことり 言語聴覚士)
慶應義塾大学文学部卒。養成課程で言語聴覚士免許を取得。総合病院、プライベートのクリニック、専門学校、区立障害者福祉センターなどに勤務。年間100 症例以上のことばの相談・支援に携わる。専門は、ことばの発達全般・吃音・発音指導・学習面のサポート・失語症・大人の発音矯正。著書に『子どもとのコミュニケーションがどんどん増える! 0~4歳 ことばをひきだす親子あそび』(小学館)、『発達障害&グレーゾーン幼児のことばを引き出す遊び53』(誠文堂新光社)。
●ことばの相談室ことり 公式サイト
https://stkotori.com/
ん? 何だ、この題は? 写真の撮り方とかそういった話か?
それがね、全然違うんです。ま、お読み下され。
<著者プロフィール>
藤本裕明(あさか台相談室)
分類学上は霊長目ヒト科の♂。立場上は一応、心理カウンセラーに属する。自分の所の他、埼玉県川越市の岸病院・さいたま市の小原クリニックなどで40年以上の臨床経験があるが、年数だけで蓄積はおそらく無い。
桜が咲いて菜の花も咲いて、ウグイスはまだまだヘタな鳴き声で、ヒヨドリがそれをからかうように騒ぎ立てる。今のところ、良い春だ。皆さんの所はどうかな。このまま穏やかな一年になって欲しいが、すでに夏日とか真夏日とか言っているので、暑いのが苦手な私には、先が思いやられる…。
●あさか台相談室 公式サイト
http://asakadai.org/
一般社団法人共育ステーションつむぎ代表を務める髙良久美子さんは、メンバーとともに、困窮世帯にミルクを届ける「ベビーミルク支援」を行ってきた。支援が届きにくい乳幼児の命を守るために、現在も有料老人ホームの仕事をしながら、多大な労力を費やし、新たなしくみづくりを実現させるために奔走している。その活動の経緯やこれからの展望について伺った。
【プロフィール】髙良久美子(たから・くみこ)さん
1962年生まれ。沖縄県那覇市出身。ひとり親として4人の子ども(現在は成人)を育てた経験がある。経理や教育福祉関連の仕事に携わり、これまで銀行の為替関係業務、学習教室の運営、無料塾の教室長と養育支援、母子寡婦福祉会の事務局長などをかけ持ちしながら多様な経験を積んできた。2020年にベビー用品や生活物資の購入に苦労する家庭の支援をボランティアで行う共育ステーションつむぎを任意団体として立ち上げ、2023年4月に一般社団法人化。現在は有料老人ホームで相談員をしながら、子どもたちの応援団として、「支援の切れ目を感じているベビー目線に立った支援」に力を注いでいる。
◎一般社団法人共育ステーションつむぎ
・公式WEBサイト
https://tumugi.okinawa/
・公式Facebookページ(最新情報はこちらから)
https://www.facebook.com/station.tumugi/
[取材・文:白井美樹(ライター)・写真:赤嶺直也(ポートレート沖縄)]