【WEB連載】フランスの親子まるごと支援 第11回を公開しました
【WEB連載】
フランスの子ども家庭福祉研究者として幅広く活動している安發明子さんのWEB連載を奇数月の30日に更新しています。本連載では、日本とフランスの子育て支援の違いを知り、日本での課題を共有し読者と一緒に考えるような取り組みにしたいと安發さん。第11回は「在宅支援の可能性と限界」です。

子ども家庭分野における在宅支援とは、親子が分離されることなく同居を続けながら、ソーシャルワーカーが家族に関わり、親子それぞれの課題解決を支えていく支援のあり方である。今回は、フランスにおける調査をもとに、在宅支援が持つ可能性と限界について紹介する。
筆者が首都圏で生活保護のケースワーカーとして働いていた頃、母子家庭の多い地域を担当していた。支援を続ける中で、家族の状況は必ずしも改善せず、むしろ悪化するケースもあった。(もっと家庭に寄り添った、手厚い在宅での支援があれば……)と感じていた。家族の状況が悪化しても、まるで本人たちの責任であるかのように扱われる場面もあり、ワーカーの中には「この家族にはできることを全部やった、もう担当替えの時期だ」と発言する者もいたが、状況が改善しないなら、福祉側の対応やワーカー自身の力量も問われるべきではないかと疑問が残った。こうした現場での悔しさを原点として、近年はフランスにおける在宅支援を中心に調査を続けている。
<著者プロフィール>
安發明子(あわ・あきこ)
フランス子ども家庭福祉研究者。ソーシャルワーカー養成校AFRISパリ理事。 立命館大学大学院人間科学博士、EHESSフランス国立社会科学高等研究院健康社会政策学修士、社会学修士、一橋大学社会学学士。 首都圏で生活保護ワーカーとして勤務したのち2011年渡仏。 子どもが幸せに育つための文化の醸成に取り組んでいる。著作『一人ひとりに届ける福祉が支える フランスの子どもの育ちと家族』(2023)かもがわ出版、翻訳書『ターラの夢見た家族生活 親子まるごと支えるフランスの在宅教育支援』(2024)サウザンブックス、『NO!と言えるようになるための絵本』(2025)ゆまに書房。
- 安發明子さん公式サイトはこちら
https://akikoawa.com/
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