保健師のビタミン

発達サポート読本

第9話中川信子先生を礼讃する

中川信子先生の本には、もっと新しいものや、もっと実用的(?)なものもありますが、ここではこのステキなタイトルの本書を紹介します。

著者の中川先生は、言語聴覚士として、障害を持つ子どもの療育の現場で仕事をしてこられた方です。私は、幸運なことに、何年かの間、先生と同じ職場で働いていたことがあります。

おだやかな顔とことば。それは他人に対するなによりもすばらしい贈り物。本書の中で、先生はそう書いておられますが、先生ご自身がそれを地でいっているような方でした。

もうしばらくお目にかかっていませんが、この本のページをめくっていると、先生のチャーミングな笑顔と澄んだきれいな声が懐かしく思い出されます。

本書には、ことばをよりよく育てるには、子どものどこを見てどうすればよいか、子育て、ことば育ての知恵がつまっています。優しい「ことば」にのせた中川先生の「こころ」も、あわせて読み取っていただければと思います。

著者
山登 敬之
医療法人社団八月会東京えびすさまクリニック院長
1957年東京生まれ。精神科医、医学博士、日本児童青年精神医学会所属

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