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【レポート】住民による介護予防活動グループ「いきいきクラブIN豊島」が発足

2017(平成29)年4月5日、大正大学(東京都豊島区)において、住民主体の介護予防活動グループ「いきいきクラブIN豊島」の発足式が行われた。

「いきいきクラブIN豊島」は、平成27~28年度に行われた東京都健康長寿医療センター 研究所の地域介入研究「住民との協働による介護予防まちづくり効果検証のための地域コントロールトライアル」において、活動の地域拠点としてつくられた4つのグループが、研究終了後も自主的に活動を続けて一つにまとまったもの。当日、会場には所属する地域住民や関係者など約100名が集まった。代表の小木曽功氏は「これまで個別に活動していたグループを一つの大きな団体に統合することにより、より活発に、より強力にして、豊島区全体に活動の輪を広げたい」と今後の意気込みを語った。

発足式で挨拶する代表の小木曽功氏

発足式で挨拶する代表の小木曽功氏

発足式の企画は、事前の準備、当日の受付、会の進行など、すべて「いきいきクラブIN豊島」の所属メンバーが担当。初対面の来場者同士が交流しやすいような席順にしたり、吹き矢グループの活動発表で来場者が吹き矢のデモンストレーションに飛び入り参加できたり、メンバー以外の参加者を巻き込む工夫が凝らされていた。来場者全員が「お元気さんたいそう」に参加し、老若男女が一斉に「イエーイ!」の声がけで体操をすると、会場は大いに盛り上がり、あたたかい雰囲気に包まれた。

いきいきクラブIN豊島 活動内容の発表

西すパートナーズ
  • 「イエーイ!」の声出しが特徴的な「お元気さんたいそう」を月に1度実施
  • 大正大学の学生とともに、フラワーポットがずらりと並ぶすがも花街道の水やり活動
  • 清掃ウオーキング
栄養・口腔しあわせサロン

2か月に1回のペースで次の活動を実施。 平成28年度は、延べ約170名がサロンを利用。

  • 「口は命の入り口、心の出口」をモットーに、食べる・笑うを大事にしたサロン運営
  • 栄養状態チェックや実態調査結果をふまえた講座を開催
    (低栄養・口腔機能向上・体操・おしゃべりなどのコラボ講座)
ほほえみサロン
  • 高齢者には“貯筋”が必要とし、筋力アップ体操
  • 名札はランダムに並べ、利用者が探して取る脳トレ受付
  • 茶話会でのコミュニケーション
楽・楽吹き矢
  • きばらず気軽に楽しめる、吹き矢の活動を月2回実施
  • 落語を通じてオレオレ詐欺の手口を学ぶ企画を実施
  • 茶話会では大正大学の学生がチラシを作るなど活動への参加も

 

来賓の大正大学人間学部長・社会福祉学科教授の宮崎牧子氏からは、「介護予防リーダー育成事業には卒業研究として社会福祉学科の学生も関わった。自分たちの活動が役に立ち、地域を支えているという自信につながるなど、活字だけではない生きた活動体験は、これから高齢者福祉の現場で働く人間にとってよい経験になった」と熱い祝辞が述べられた。

また、研究事業で関わった東京都健康長寿医療センター研究所高齢者総合支援室 研究部長の大渕修一氏は、「これからの健康長寿は単に体の悪いところを治すのではなく、元気なときにどれだけ社会とのつながりをつくり、維持できるかにかかっている。そのため、まちづくりの視点で研修を開始した。会の継続は負担を分散し楽しいものにするのがポイントだが、いきいきクラブIN豊島はそれを実践している」とエールを送った。

豊島区保健福祉部高齢者福祉課課長の渡邉圭介氏は、「自主的に取り組み、広げていこうという活動は区としても大変ありがたい。高齢化率が20%を超えるなか、住民の皆さんがいきいきと暮らしてもらえるよう、区としてもできる限り支援していきたい」と語った。同課では、これまで別々だった介護予防と認知症対策をひとつのグループとするなど、より連携を深める動きも見られる。これからも注目していきたい。

いきいきクラブIN豊島 メディア紹介・学会発表など

・2017年5月5日~6日
としまテレビで活動の取り組み紹介が放映される予定

・2017年6月18日第36回 東京都理学療法学術大会

研究発表の内容のひとつとしてメンバーが「お元気さんたいそう」を実演

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