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2015(平成27)年度の児童相談所の児童虐待相談対応件数は10万件を超え過去最多

厚生労働省は、平成27年度の児童相談所における児童虐待相談対応件数(速報値)を公表した。全国の児童相談所が対応した児童虐待の相談件数は103,260件で、過去最多を更新した。

児童虐待相談対応件数が10万件を超えたのは、1990(平成2)年度に統計を取り始めてから初めて。厚生労働省は増加要因の一つに心理的虐待が増えたことを挙げている。心理的虐待は前年度から9,918件増の48,693件で、全体の47.2%を占めた。子どもの目の前で配偶者へ暴力をふるう面前DVが、警察から心理的虐待として通告されるケースが増えているという。身体的虐待は前年度2,430件増の28,611件(同27.7%)、ネグレクトは1,983件増の24,438件(同23.7%)、性的虐待は2件減の1,518件(同1.7%)だった。

また、児童相談所全国共通ダイヤルを10桁から覚えやすい3 桁(189、イチハヤク)にしたことで、住民が通告しやすくなったことなども増加につながっているとみられる 。

相談経路は警察等からが最も多く38,522件(全体の37%)で、以下、近隣知人17,406件(同17%)、家族8,872件(同8%)などとなっている。

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