イベント情報

東京加害者臨床研究会 第31回例会(2025/8/9)

【被害者支援と整合性のある加害者「更生支援」を目指す】

DV防止法の施行以後、精神科クリニックや相談室に来所するDV加害者が増えており、加害者の心理療法の方法論に関する研修の必要性が高まっています。しかし、加害者は言い訳や自分の考えの正当化により変化しにくく、臨床家にとって独特な困難を感じさせます。
この研修会では、DV克服を目指す男性の変化を、丁寧に、そして徹底して促進するための有効なアプローチを提供してきました。関心のある方のご参加をお待ちしております。

【“加害者臨床”の言葉について】
草柳和之氏による造語。雑誌『現代のエスプリNo.491:加害者臨床』(至文堂,2008年)として特集されたように、近年、徐々に専門家の間で、この用語が使用されてきている。この言葉の初出は、草柳和之の論文「加害者のDV克服支援からの新たな視点―フェミニズムと“加害者臨床"の統合モデルに向けての試論」 『国立婦人教育会館研究紀要第4号,2000』 である。

■ 開催日時
2025年8月9日(土)14:00~17:00
終了後、懇親会を行います。

■ 会場

東京ボランティア・市民活動センター(JR総武線飯田橋駅1分)
〒162-0823 新宿区神楽河岸1-1  飯田橋セントラルプラザ10F

■ 対象
相談業務に携わっている方
※この研修会の性質上、DV加害経験のある方のご参加は、ご遠慮いただいております。

■ 講師
草柳 和之氏
(大東文化大学非常勤講師 他)

■ 内容

【第31回例会テーマ:離婚後、DV加害者と子の面会交流問題を適正化する(1)】

DV加害者が離婚した後、子どもとの面会交流が大きな問題となります。被害女性が「子の成長のために必要」と考えて父親に合わせるケースでは、父親が相手に配慮を欠いてトラブルになりがちです。加害者には離婚された恨みや、生活上の寂しさ・不安があり、身勝手な振る舞いとなって、果ては子に会えなくなる事態になりかねません。従来の加害者プログラムには、離婚後の子や元妻との適切なあり方を導く内容を欠く問題が、あります。今回は、加害者が、元妻側の事情や気持ちを適切に配慮する/家族でないが父親として、子の成長に貢献する――という側面の更生支援の実際を紹介します。また、加害者の内にある、元妻や子への独りよがりな考え・感情を整理するアプローチも、デモンストレーションを交えて紹介します。次回は、子に会えない加害者の問題を扱います。

・関連論文
草柳和之「DV加害者更生プログラム-体系化された加害者の心理療法序論」
『こころの科学No.172/2013.11』(日本評論社)

■ 参加費
初回参加の方は予約2,000円(当日=2,500円)

■ 申し込み方法
※電話連絡の後に、参加費の振込みをお願いします。
※主催者都合の不催行を除き、納入額の払い戻しは致しかねますことを、ご了承ください。

[振り込み先]
・みずほ銀行 桜台支店 (普)1438903 名義:メンタルサービスセンター 草柳和之

■ 主催・問い合わせ先
【予約申込:東京加害者臨床研究会事務局 メンタルサービスセンター内】
TEL:03-5926-5302
〒173-8799 板橋郵便局留

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