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令和5年度犯罪被害者週間講演会「東名高速酒酔いトラック事故で子ども二人を失って~被害者遺族になって感じたこと~」(2023/11/18)

犯罪被害はある日突然、理不尽に、誰の身にも起こる可能性があります。犯罪被害に遭うと、命を奪われる、身体を傷つけられる、財産を取られるなどの直接的な被害だけではなく、被害後に生ずる心や体の不調、裁判や捜査での負担、周囲の人のうわさや配慮のない言葉、報道による被害などに苦しめられることがあります。
中野区は、2020年4月1日に「中野区犯罪被害者等支援条例」を施行し、総合的な支援策を開始しました。
この講演会をきっかけに犯罪被害者について理解を深め、犯罪被害に遭っても地域で安心して暮らせる中野を目指しましょう。

※中野区民以外の方もどうぞご参加ください

■ 日時
2023年11月18日(土) 午後1時30分~4時(開場は午後1時)

■ 会場
中野区役所7階 第8・9・10会議室

■ 内容
・講演1「東名高速酒酔いトラック事故で子ども二人を失って~被害者遺族になって感じたこと~」
(講師)井上保孝氏・井上郁美氏(交通犯罪ご遺族)

・講演2 「中野区の犯罪被害者等相談支援」
(講師)中野区犯罪被害者等相談支援員

■ 申込期間
10月23日(月)~11月16日(木)

■ 申込方法
電話、メール、ファクス、中野区公式サイトから新規ウインドウで開きます。電子申請にて参加者のお名前、電話番号、メールアドレスを中野区健康福祉部福祉推進課犯罪被害者等相談支援窓口へお知らせください。

<事故の概要及び井上氏ご夫妻の活動について>

平成11年11月28日、箱根への一泊家族旅行の帰りに、東名高速道路で酒酔い運転の大型トラックに追突され、当時3歳と1歳の子ども2人を焼死させられる。飲酒運転を常習的にしていた加害者に対して下った刑はたったの懲役4年。「どんなに悪質な運転をして、どんなに沢山の人を死なせても最高で5年の懲役にしか処することができない今の法律には納得できない」と、悪質交通事犯の法定刑見直しを訴えて、全国の交通事故遺族らとともに署名運動を展開。平成13年11月28日、奇しくも二人の娘の命日に「危険運転致死傷罪」の新設を含む刑法改正法案が可決・成立した。

事故後に夫婦がたどった軌跡や亡くなった子どもたちへの思いをつづった本の中でも書かれているとおり、「いつかまた天国で奏子・周子に再び会えた時、『パパ、ママ、がんばったじゃん』、『パパ、ママ、おりこうさんだったね』と、二人に言ってもらえたら」という思いで、法改正が実った今もなお、危険運転致死傷罪の適正な運用を求めての活動や、飲酒・ひき逃げ事犯に厳罰を求める署名活動や、飲酒運転撲滅を訴える活動、被害者遺族への支援について提言を行うなどの活動をしている。

また、命の重さを伝えるために、小・中学、高校、大学などで「いのちの授業」の講師を務めるほか、犯罪や交通事故、いじめによる自殺、イッキ飲ませなどで、理不尽に命を奪われた人たちの等身大のパネルと故人の履いていた靴などを展示した、『生命(いのち)のメッセージ展』に参画している。

<著書>
  • 『東名事故から十年目の訴え 飲酒運転撲滅のために』(河出書房新社)井上郁美著
  • 『永遠のメモリー 天国のかなちゃん ちかちゃん 今日も大きな声で唄ってますか(新装版)』(河出書房新社)井上郁美著

関連情報

 

■ お問い合わせ・お申し込み
中野区福祉推進課犯罪被害者等相談支援窓口
TEL:03-3228-5713
FAX:03-3228-5662
E-mail:hanzaihigaishasien@city.tokyo-nakano.lg.jp

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