2022年1月号

新春座談会のテーマは【コロナ禍における統括保健師の役割-不安と混迷の時代に】です。
また、特集は【「高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施」の推進ーコロナ禍でいかに進めるか】です。

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20221月号

定価:本体 1507円(税込)
第53巻1号
発行日:2022年1月1日
B5版 102ページ

新春座談会コロナ禍における統括保健師の役割-不安と混迷の時代に

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新型コロナウイルス感染症の拡大は依然として予断を許さない状況だ。コロナ以外の感染症が広がるリスクも指摘されるなど、一昨年からは非常時が常態化する時代になってしまった。
保健師は公衆衛生行政の最前線でコロナ対応などに当たったが、過酷な勤務状況が続いた結果、体調を崩したりメンタル不調に陥ったりすることも少なくなかった。一方、長びく自粛生活などの影響で、住民の健康への悪影響も懸念され、保健師はこれらの課題への対応も求められている。
非常時と日常が混在する中で、自治体保健師の取りまとめ役である統括保健師が果たすべき役割は何か。新春座談会では、都道府県(保健所)、保健所設置市、一般市の各統括保健師と危機管理の専門家が集まり、混迷の時代における統括保健師の役割について考える。

(出席者)
 春山早苗さん(自治医科大学看護学部)=司会
 河西あかねさん(東京都多摩府中保健所)
 鈴木秀洋さん(日本大学危機管理学部)
 福原 円さん(小山市保健福祉部)
 山崎初美さん(神戸市健康局)

特集「高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施」の推進ーコロナ禍でいかに進めるか

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「高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施」がスタートしたのは、日本列島がコロナ禍の第一波に襲われた令和2年4月。いきなりソーシャルディスタンスを求められるようになり、住民主体の「通いの場」など対面交流を中心に事業の実施が難しくなったところもあった。一方、長引く自粛生活は高齢者の心身の機能を低下させるため、こういうときこそ高齢者の保健事業・介護予防の取り組みが強く求められる。
特集では、コロナ禍における高齢者の健康づくりを保健事業と介護予防の一体的推進の立場から整理するとともに、自治体の好事例を紹介する。

◎「高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施」の推進について
 宇野 薫(厚生労働省保険局高齢者医療課)

◎コロナ禍における高齢者の機能低下とその予防 ─ 保健事業と介護予防の一体的実施を中心に
 津下一代(女子栄養大学)

◎【事例 北海道恵庭市】垣根を超えた相互理解から生まれる協力体制
 桑原あゆみ、福井美奈子、中野 杏、菅原宏輔(恵庭市保健福祉部)

◎【事例 大阪府藤井寺市】生活習慣病予防を重視、コロナ禍のポピュレーションアプローチに工夫
 濱口紀子(藤井寺市健康福祉部)

◎【事例 鹿児島県日置市】多職種連携・人材育成を力に
 松村千代実(日置市市民福祉部)

◎【事例 兵庫県淡路市】「まちぐるみ健診」会場で健診・相談・指導を一体的に
 水田明子(淡路市健康福祉部)

ひよこ、ホップ、ステップ、ジャンプ!

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田中千尋さん(宇部市こども・若者応援課)

ピープル

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萩原美由紀さん(NPO法人アール・ド・ヴィーヴル 理事長)

研究報告

コロナ禍の行政保健師活動 ─ 文献検討で明らかになった悩みと課題、対策と成果

氏原将奈(淑徳大学看護栄養学部看護学科)
川島菜々子(淑徳大学看護栄養学部看護学科)
井出浩一(埼玉県保健医療部健康長寿課)
佐藤太地(日本赤十字看護大学大学院看護学研究科)

クローズアップ

心を守るための、心の取り扱い説明書

株式会社Studio Gift Hands  
産業医 三宅 琢

連載

東京保健師ものがたり

第5回 手紙 <末期がん>
和泉慶子 

オンライン市役所だより

第5回 ヨコのつながりから学びを深めるオンライン市役所「庁内放送」
オンライン市役所 保健師とつながろう課
魚沼市 保健師
河原崎佳子

ESSAY国際保健

第47回 愛着と国際保健
松田正己

保健師のための閑話ケア

第98回 トラの話
藤本裕明

中臣さんの環境衛生ウオッチング

第83回 新型コロナウイルス感染対策と冬の換気
中臣昌広

【短期連載】新型コロナ対策における地元大学教員の保健所支援

第4回 新型コロナウイルス感染症対応のため地元大学教員がIHEATとして保健所支援を行った経験と意義(後編)
渥美綾子、佐藤晃子、下山田鮎美

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