2019年11月号

来年度から高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施が始まる。国保データベースを活用した地域の健康課題の分析、それに基づく予防活動の展開などが予想される中、保健師には一体的事業の企画・調整・分析、アウトリーチ支援などが期待されている。
特集では、高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施の全体像を整理するとともに、通いの場、国保データベース、フレイルの概念、後期高齢者の質問票などのトピックを解説。好事例として、市町村、都道府県、後期高齢者医療広域連合の取り組みを紹介する。座談会では一体的実施における保健師の役割を中心に考える。

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201911月号

定価:本体 1507円(税込)
第50巻6号
発行日:2019年11月1日
B5版 96ページ

特集高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施に向けて

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◎座談会 高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施 ~保健師の役割を中心に~
(出席者)
津下一代さん(あいち健康の森健康科学総合センター)=司会
飯島勝矢さん(東京大学高齢社会総合研究機構)
秋山美紀さん(慶應義塾大学)
鎌田久美子さん(日本看護協会)
山田祐子さん(全国保健師長会、南相馬市健康福祉部)

◎高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施の背景と概要
越田 拓(厚生労働省保険局)

◎後期高齢者の質問票について
平野真紀(厚生労働省保険局)

◎「通いの場」づくりによる介護予防施策への期待と展望
井出一茂(長谷川病院)、近藤克則(千葉大学予防医学センター)

◎フレイルの概念について ~公衆衛生的視点から~
北村明彦(東京都健康長寿医療センター研究所)ほか

◎国保データベースの活用法
鎌形喜代実(国民健康保険中央会)

◎〈事例1〉船橋市 介護予防事業をプラットフォームに予防事業を一体的に実施
髙橋日出男(船橋市保健所)

◎<事例2>東近江市 部局や関係機関の壁を越えた保健事業とデータ共有
夏原善治(東近江市健康福祉部)

◎<事例3>群馬県後期高齢者医療広域連合 皆がつながる!健康寿命の延伸に向けた一体的な実施を目指して!
太田百合子(群馬県後期高齢者医療広域連合)

◎<事例4>群馬県 市町村や関係機関と連携しフレイル対策などを推進
神山智子(群馬県健康福祉部)

ひよこ、ホップ、ステップ、ジャンプ!

田中良佳さん(青森県上十三保健所 指導予防課)

ピープル

副島賢和さん(昭和大学大学院保健医療学研究科 准教授  昭和大学附属病院内学級担当)

連載

いのちに向き合う

第4回 妹の死と喪の作業(前篇)
浜垣誠司

生活習慣を変えるコミュニケーション技術

第4回 チェンジトークと「報酬」
磯村 毅

罪を犯した人の生活と健康支援

第4回 犯罪減少社会における犯罪不安社会
近時の日本における犯罪は、増加・凶悪化・低年齢化していると思いますか?
舩山健二

虐待予防は母子保健から

第4回 国分寺市の母子保健の取り組み
虐待予防の3つの視点に基づく母子保健事業
鷲山拓男

ESSAY国際保健

第34回 目覚ましい変貌をとげるタイ東北部
松田正己

保健師のための閑話ケア

第85回 霜月閑話
藤本裕明

中臣さんの環境衛生ウオッチング

第70回 S FTSを知る
中臣昌広

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