2019年7月号

毎年のように地震や豪雨などの自然災害が発生し、今年も九州で災害級豪雨の被害が出ている。
災害時、保健師には一般の住民の健康支援に加え、在宅療養者や障害者など配慮を要する人たちへの対応が求められる。
今号は、災害時に難病等で医療的ケアが必要な人を主な対象として、保健師がどのような活動をすればよいかをまとめた。

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20197月号

定価:本体 1507円(税込)
第50巻4号
発行日:2019年7月1日
B5版 96ページ

特集災害時に配慮を要する在宅療養者への支援 難病等で医療的ケアが必要な人を中心に

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◎【概論】災害時の難病支援等における保健活動
─医療的ケアを必要とする在宅難病患者への災害時の自治体の保健師に求められる役割
奥田博子(国立保健医療科学院)

○在宅支援について
山村 修(福井大学医学部)

○人工呼吸器等の電源確保
滝口尚子(国立病院機構仙台西多賀病院)

○在宅人工呼吸器使用者の安全な移送・搬送
大竹しのぶ
(練馬区医師会訪問看護ステーション)

○医療的ケア児に対する災害対応サポートハンドブック
長谷美穂ほか
(兵庫県東播磨県民局加古川健康福祉事務所〈保健所〉)

○医療機関が被災した場合の対応
─東日本大震災の経験から見えてきたこと
新家利一(いわき市保健所)
空岡史子(いわき市こどもみらい部)

○ALS等の災害時要援護者をモデルとした災害避難訓練を実施、検証
青木良浩、西尾朋浩(一般社団法人日本ALS協会)

○災害時に備えるコミュニケーション方法の確保
中野玄三(合同会社メティエ)

○豪雨災害と保健活動
─岡山県の聞き取り調査から見えてきたこと
山本実季(岡山県保健福祉部)

○難病患者の防災対策と台風による停電への対応
─和歌山市保健所の取り組み
谷井朋子(和歌山市保健所)

○関係機関と連携した個別支援計画の策定に向けて
─茅ヶ崎市保健所の取り組み
井上郁子ほか(茅ヶ崎市保健所)

ひよこ、ホップ、ステップ、ジャンプ!

吉原大貴さん(松江市健康推進課地域保健グループ〈南〉)

ピープル

横山万里子さん(一般社団法人 ハンドスタンプアートプロジェクト代表)

レポート

平成31年度保健師中央会議

連載

いのちに向き合う

第2回 「雨ニモマケズ」とターミナルケア
浜垣誠司

生活習慣を変えるコミュニケーション技術

第2回 動機づけ面接は間口が広い
磯村 毅

罪を犯した人の生活と健康支援

第2回 Vulnerability(傷つきやすさ)への眼差し
舩山健二

虐待予防は母子保健から

第2回 家族機能不全と保健師活動
鷲山拓男

ESSAY国際保健

第32回 被災地で「災害保健」について考える
松田正己

保健師のための閑話ケア

第83回 六十の脚習い
藤本裕明

中臣さんの環境衛生ウオッチング

第68回 新築住宅で起きたこと
中臣昌広

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