2010年11月号

基礎からリーダー養成に至るまで、それぞれの段階における教育の現状と課題をまとめるとともに、包括的な視点からの教育システムを考える。

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201011月号

定価:本体 942円(税込)
第41巻11号
発行日:2010年11月1日
A5版 112ページ

特集保健師教育を包括的に考える ~シームレスに学び、育てる仕組みづくり~

保健師の育成については大学等の基礎教育から新任・現任教育に至るまで、さまざまな問題が指摘されている。基礎教育では統合カリキュラムによる保健師教育時間数の不足、保健師としての素養・自覚を身につけないままのライセンス取得などが問題となっており、現任教育では新任期の2 割、中堅期の3人に1人の保健師が研修を受ける機会がない実態が明らかになった(日本看護協会調査)。

保健師としての基礎力がないままに現場に出て困惑を深め、活動の本質を理解できず日々の業務に流さている保健師が少なくないことが懸念される。たとえ就業後に大学院等で専門性を学ぶ機会はあるにしても、職場復帰の保障があるとは限らない。基礎から新任、リーダーへと続くシームレスな保健師育成システムの実現は大きな課題である。

特集では基礎からリーダー養成に至るまで、それぞれの段階における教育の現状と課題をまとめるとともに、包括的な視点からの教育システムを考える。

  • なぜ保健師の人材育成を包括的に考えるのか
    佐伯和子(北海道大学大学院)
  • 大学教育の現状と今後の行方
    岸 恵美子ほか(帝京大学医療技術学部)
  • なぜ大学院化が求められるのか
    村嶋幸代(東京大学大学院)
  • 現任教育の現状と課題
    藤井 誠(厚生労働省健康局総務課保健指導室)
  • 青森県における新任教育
    梅庭牧子(青森県健康福祉部健康福祉政策課)
  • 埼玉県における中堅・リーダー養成
    本橋千恵美(埼玉県保健医療部保健医療政策課)
  • 保健師教育の費用対効果について
    堀井とよみ(社団法人日本看護協会)

FACE 2010

土屋厚子さん(静岡県健康福祉部 医療健康局健康増進課 主幹兼健康増進班副班長)
文:編集部 写真:カミヤス セイ

ひよこ保健師 season4

大曽根政子さん(牛久市保健福祉部健康管理課)
文・写真:西内義雄

OPINION! 保健師さんへ

野原すみれさん(「高齢化社会をよくする虹の仲間」運営委員長 社会福祉法人緑成会「緑の郷」特別参与)
介護で本当につらいとき、保健師さんの一言が救うときもあるのです。
聞き手:編集部 写真:カミヤス セイ

研究報告

保健師活動とカオス方程式の対比
~地域診断=地域KJ法~
柳澤秀明(埼玉県本庄保健所所長)

研究報告

日本におけるうつ病患者の職場復帰に関連する文献検討
田村幸子(徳島大学大学院保健科学教育部 保健学専攻)
多田敏子(徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部地域看護学分野)

行政のうごき

厚生労働省 保健師活動領域調査より『平成21 年度活動調査』

情報BOX

本のレストラン
月間レーダー
ナンバーわんちゃんの数字クイズ
12月の行事
infomation
ナンバーわんちゃんの数字クイズ答え
月間レーダー special edition?!
12 月に開催される大会・その他

連載

住まいに潜むアレルゲンと化学物質

第7回 マンションで遭遇する虫 ~ゴキブリ、チョウバエ~
中臣昌広(文京区文京保健所 環境衛生監視員)

いまどき子育てアドバイス

第158回 いろんな子どものいろんな育ち(22)
中川信子(言語聴覚士)

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