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第八話:SMAPを保健師に

やっぱり木村くんかしら、それとも香取くんかなあ……

地域包括支援センターの保健師さんたちの研修会に参加させていただき、その実態を聞いた帰りの電車の中で考えたことです。

『地域包括支援センター』という名前が、地域に浸透していない中で活動することの大変さがたくさん語られました。

確かに聞いたこともない施設から突然電話をかけられても「新手のオレオレ詐欺か?」と勘違いしてしまうのも無理からぬところです。そして、この「知られてなさ」は保健活動や保健師もそうだな、と。

そのことから、TVドラマでSMAPが保健師の役、もしくは保健師と恋愛する役でもやってくれれば、若い世代には相当浸透するだろう、と思ったのでした。

介護予防なら、吉永小百合が保健師役? そういえば映画「半落ち」のヒットの後、骨髄移植ドナーの登録者が一気に増えたことがありましたっけ。

医師や看護師だったら、ドラマになっていたり、医師本人が職業に関係した小説を書いたり(たとえば渡辺淳一とか)していて、それが「どういう職業か」というのを社会に広く知らしめていますが、でも保健師の場合はあまりないですね……。

地域にしっかり根をおろした活動展開のためには、活動を通した理解でないと上滑りなものになるでしょうが、活動の入り口や普及の点で、広く知ってもらうということは欠かせません。

それに保健活動に貢献することには「保健活動とは何か」を広く社会に認知させ、活動がやりやすい環境を作るということも含まれると思いますが、保健活動そのもののPRはあまり成功していないのではないでしょうか。

でも、年間約1万人が保健師資格を獲得している時代です。新しい世代が、新しい発想で、保健活動や保健師を伝えてくれることを私は期待したいと思います。

誰か書いて芥川賞か直木賞でもとって欲しい。
あ、やっぱり発想が古いか……


鳩野洋子
鳩野洋子

九州大学大学院医学研究院保健学部門 看護学分野 地域・精神看護学教授

大学卒業後、臨床看護師、保健師を経て、研究職へ。研究領域は、保健師活動―特に行政保健師―にかかわる領域。

行政保健師の専門性、保健活動評価、高齢者保健、ヘルスプロモーション活動などを考えるべく奮闘中なるも、体力がないのが悩み。いい活動の話からエネルギーを充電。

2008年4月に、国立保健医療科学院 公衆衛生看護部看護マネジメント室長から九州大学大学院医学研究院保健学部門 看護学分野 地域・精神看護学教授になりました。



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