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地域看護研究者の雑感
第一話:雑感はじめ

雑感とは、「種々雑多のとりとめない感想(小学館 現代国語例解辞典 1991)」 と定義からはじめるところが、ちょっと「研究者」っぽい?

この定義からいうと、ここでは私が感じていることは何でも書いていいらしい。
ということで、このコラムをお引き受けすることにしました。
皆様、どうぞよろしくお願いいたします。

私は自分が研究者と呼ばれる立場になるとは正直なところ、まったく思っていませんでした。

私が研究者と聞いて最初にイメージするのは、鉄腕アトムのお茶の水博士 (年齢がわかってしまう発想ですね……)。
博学、
実験室、
白衣、
しかし世知にはいまひとつたけていない……等。
最後以外は自分に当てはまるものがありません。

考えると、三十歳もしっかり過ぎてからこの業界に足を踏み入れたとき、私は自分の立ち位置を、お茶の水博士のように格調高い研究者ではなく(そもそもそうしたいと思っても無理)、現場と研究をつなぐ人間になろう、と決めました。
すると、このコラムはその位置にはまるよね、と思いながら、この原稿を書いています。

 私が本当に研究者という「人種」を意識したのは、学校を卒業して現場の仕事を始めて数年たち、無理やり学会で発表”させられた”ときでした。

「おおっ!本に名前があったあの人が目の前でしゃべっているぞ!(その時まで私はなぜか、本を書いているような人は皆、高齢で、既に他界されている人が多いと思っていた)」、と驚いたのを覚えています。

会場で買った本に、研究者からサインをもらったこともあります。そのくらい私には研究者というのは遠い人種でした。

そんな私なので、このコラムの中では、現場の皆様が研究や研究者を身近に感じていただけるよう、研究者との「おつきあいの秘訣・掟」なども含めて書いて、いや、つぶやいてゆきたいと思っています。


鳩野洋子
鳩野洋子

九州大学大学院医学研究院保健学部門 看護学分野 地域・精神看護学教授

大学卒業後、臨床看護師、保健師を経て、研究職へ。研究領域は、保健師活動―特に行政保健師―にかかわる領域。

行政保健師の専門性、保健活動評価、高齢者保健、ヘルスプロモーション活動などを考えるべく奮闘中なるも、体力がないのが悩み。いい活動の話からエネルギーを充電。

2008年4月に、国立保健医療科学院 公衆衛生看護部看護マネジメント室長から九州大学大学院医学研究院保健学部門 看護学分野 地域・精神看護学教授になりました。



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